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小出しに吐き出すことが

サンギータが溜めに溜めてきた大人への不平不満をティーさんにぶちまけている間にルイネとエンファは、ミコナとゲームをして遊んでいました。


これまで自分の中にあるものをそのままの形で吐き出すことができなかったサンギータと違って小出しに吐き出すことが出来ていたルイネとエンファは、そんなに強い言葉で気持ちを表す必要もありませんでした。時々、愚痴をこぼすだけ。そして今日も、


「お父さんがさぁ、『勉強しろ』ってうるさいんだ」


「うちは逆だな。私が勉強していたら、『無理はしなくていい。今はとにかく遊んでいればいいんだ』って言ってくるの。私が病気してたからって心配なのは分かるけど、勉強してる子供に向かって『勉強するな』はどうなのって思う」


二人の両極端な愚痴に、ミコナは、


「あはは、それは大変だね。まあでも、どっちもやっぱり心配だからなんだと思うよ」


穏やかに返す。二人の愚痴を否定するわけでもなく、だからと言って尻馬に乗って大人を罵るでもなく。ただ二人を受け止めるだけ。


だからルイネとエンファも、それ以上エキサイトすることもない。大人への悪態で盛り上がることもない。ミコナに打ち明けられた時点でこの話は終わり。


サンギータとは本当に対照的ですね。


そしてゲームに飽きたらミコナとルイネとエンファは、庭で、ガーを加えた二対二でバドミントンを始めます。ルイネは、バドミントンのことは好きですけど、だからと言って本当に本格的に始めようという気はありません。プロになるつもりなら今のうちから真剣に打ち込まないといけないのかもしれませんが、ルイネ自身もそこまでではないようです。



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