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ティーさんはそんなこと

こうしてルイネとエンファが家の中でミコナと楽しく過ごしている一方で、サンギータはティーさんとたくさんたくさん話をしました。そこに、


「ピザだけど、食べるかい?」


ウルとガーが、ピザを持ってきてくれて。


「おお、すんまへんな」


「ありがとう」


ティーさんとサンギータがお礼を。サンギータも、他人に対してはこうやってちゃんとお礼も言えるんです。だけど、両親に対しては……


とは言っても、丁寧に頭を下げるサンギータに、ガーもそんなに怯えずに済みました。見た目ほどは怖い子じゃないと分かってきたんでしょう。いい傾向です。


だけど、<どうしても反りが合わない相手>というのはもちろんいますから、無理に仲良くする必要もありません。


『世界中の誰とでもみんな仲良しになれる』


というのは嘘だということも分かってきています。だけど、無理に<仲良し>になる必要もないですけど、だからと言って自分が気に入らないからというだけの理由で攻撃していいというのも違うんです。


サンギータにもそれは分かってもらわないといけません。彼女の場合は、両親、特に母親に対して当たりがきついだけで少なくとも自分より弱い相手には攻撃的じゃないだけまだマシですけど、やっぱり母親に対してもいつまでも攻撃的でいていいわけでもありません。そうやって追い詰めたら取り返しのつかないことになったりもしますし、何よりサンギータ自身が、


『こいつだったらいくらでも追い詰めていい』


みたいな考え方を定着させてしまうと、将来、取り返しのつかないことをしてしまう可能性だってあります。


ティーさんはそんなこと、望んでいないんです。



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