批判する資格はない
世の中には、大きな災害や事件に見舞われたりした人達がつらそうにしていると、
『被害者面してんな!』
みたいなことを言う人も少なくありませんよね? それはつまり、『可哀想な自分をアピールしてる』ように見えると、『可哀想な自分をアピールすることで周りの同情を引こうとしている』風に見えると、反感を覚える人が少なくないということですよね?
災害や事件の被害者でなくても、それこそクラスにいるおどおどビクビクしてる子が『可哀想な自分をアピールすることで周りの同情を引こうとしている』風に見えると、イジメられたりすることもありますよね?
サンギータの母親に対する感情もつまりこれなんです。以前にも触れたように、『可哀想な自分をアピールすることで周りの同情を引こうとしている』ことが不快で仕方ない。
そしてこれは、サンギータの父親の感じ方でもある。サンギータは、しっかりと父親の好ましくない部分を受け継いでいるということですね。
『おどおどビクビクしてる奴なんてイジメられても仕方ない』
なんて言ってる人は、サンギータの行いを批判する資格はないでしょう。その通りのことを彼女はしてるんですから。
『親に対してそれはおかしい!』
と言うかもしれませんけど、だからって他所の子供をイジメていいなんて、もっとおかしくないですか? それってまともな考え方なんですか? 他所の子供なんですよ? 『他所の子供はイジメていい』なんて、どんな親ですか?
そんな親、社会にとっては好ましくない存在じゃありませんか? サンギータの父親がまさにちょっと気に入らないことがあっただけで部下を怒鳴りつけるような人ですね。




