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理屈を実践してるだけ

『あんたの顔見てるとすっごくムカつくの。引っ込んでてくれる? ババア……!』


そう罵られて体を竦め、


「ご…ごめんなさい。でも、家族を出迎えるのは、私の役目だから……」


と応えたのは、サンギータの母親でした。けれど、


「はあ!? 大人のクセに言い訳すんな! 『言い訳するな!』ってあいつも言ってんじゃん! ごちゃごちゃ言ってないでムカつくから引っ込んでろよ!」


サンギータは容赦ありません。すると母親は、やっぱり何か口の中でもごもごとしゃべりながら、でもそれは聞き取れるような言葉にならず、部屋の中に入ってしまいます。そんな母親の態度がまた癇に障って、サンギータは、玄関に置かれていた、ちょっと外出するとき用の樹脂製のサンダルを掴んで、


「言いたいことがあるならはっきり言え!! ババア!!」


怒鳴りながらサンダルを投げつけたんです。それは母親が戻っていった部屋のドアにぶつかって、廊下を転がりました。


酷い光景でしたけど、でもこれは、タムテルの家庭での力関係が逆転した場合のそれだったでしょう。タムテルは自分の母親に力で勝てないと思っていたからアリに自分のストレスをぶつけていた。だけどサンギータは、気が弱くおどおどしている母親よりは自分の方が上だと感じて、母親にストレスをぶつけているんです。


そういう構図ですね。加えてサンギータは、ネットでよく見る、『イジメはイジメられる側にも原因がある』という理屈を実践してるだけ。いつもおどおどびくびくして自分より強い相手には何もできない。相手の顔色を窺ってばかりで自分の意見ははっきりと口にしないという、典型的な<イジメられっ子属性>全開の母親を見ているだけでイライラするのでした。



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