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肝っ玉母さんの内面

『どこの誰や分からん、顔も見えん<普通の人>なんかより、ミコナはんの顔を見て判断するべきやと思うんや』


それはまさにミコナのママの考え方そのものでした。


実体もない、誰のためのものかも分からない、得体の知れない<普通>に合わせるために無理をしてそれでストレスを溜めて、その上で他人に八つ当たりしてストレス解消してるんじゃ、何のための<普通>なのでしょう?


ティーさんはそれを言っているのです。


「ん~、まあ、それはそうだけどさ……」


ウルも、ティーさんの言いたいことは理解できます。だけど、物事というのはそんな単純なことじゃないとも思うのです。


「やっぱり、他人からどう思われるかっていうのを忘れないことも大事だと思うんだよ」


これには、


「ウルはんの言いたいことも分かるねん」


ティーさんもそう言った上で、


「でもやっぱり、人間は機械やないでっしゃろ? 同じミコナはんのママの魂を持ってるはずのワイらでもこんな風に意見が食い違うんでっせ? 他人やったらそれこそ考え方も感じ方も十人十色や。そんな他人に完璧に合わせぇ言うのがどだい無理な話でっしゃろ? ほなら、他人に合わせてもらうのは無理でも、せめてワイらはミコナはんの味方せなあきまへんやん。ワイらがミコナはんを生んだんやから」


『ワイらがミコナはんを生んだんやから』


言い方はおかしいかもしれませんけど、確かにティーさん達はミコナのママの魂を持っているわけで、<ミコナのママそのもの>でもあるわけで、


『だからこそ、ミコナ自身を見なきゃいけない』


と言っているのです。


実は、このウルとティーさんのやり取りそのものが、ミコナのママなのでした。


他人からは豪放磊落で細かいことに囚われない<肝っ玉母さん>だと思われていたミコナのママですけど、その内面では、いつだって


『自分はどうすればいい?』


というのを考えてる人なのでした。



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