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ミコナの家に帰ってきた時にホッとした

タムテルがアリを虐げて本当は何をしたいのか、本人にも分かりません。


フカも、タムテルに関わって本当は何をしたいのか、フカ自身にも分かりません。


ただ、そうせずにいられないというだけです。


それでいてフカには、『ミコナの家に帰ってきた時にホッとした』という実感があり、対してタムテルにはそれがない。


これはとても大きなことでしょう。


『家に安らぎなんてない』と考える人には理解できないでしょうが、ミコナには、ハカセには、確かにあるんです。ルイネとエンファは、自分の家に帰る時にはそれだけの安らぎはなくても、ミコナの家に行く時にはすごくホッとできる。それがあるから、自分の家にそれがなくても、まだ耐えられてる。


『自分の家なんだから安らぎを感じるべきだ』と頭ごなしに押し付けられても、それを感じられる環境じゃないのに安らぎを感じろなんて、無責任というものじゃないでしょうか。


特にタムテルの場合、一方的に自分を虐げてくる人しかいない場所にどうやって安らぎを感じろというのでしょう? それを言う人は、一方的に自分を虐げてくるだけの人しかいない場所で本当に安らげるのでしょうか? 自室に閉じこもって心を閉ざしてSNSをしてるだけというのが、安らぎですか?


自室に閉じこもって家族と関わらないようにしてるなら、それは地理的に位置的に自宅の中にいるというだけで、『家にいる』とは言えないんじゃないですか? 自宅に中に<自分だけのセーフハウス>を作り上げて、そこに逃げ込んでいるだけですよね?


フカは、そうじゃなかった。屋根の上という自分の場所を作りながらも、ミコナの家の屋根の上だからこそ、意味があるんです。


そこ以外だと、意味がないんです。



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