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ペットロボットじゃありません

フカをペットロボットだと捉えて、タムテルは無視することにしました。確かに、ペットロボットなら無視しても何も問題ありませんでした。


でも、フカはペットロボットじゃありません。


「お前、そんなことしてて楽しいか?って訊いてんだよ。応えろ」


フカがさらにきつい言い方で尋ねてきます。さすがにこれにはタムテルも、


「……なに…?」


驚いたように顔を向けました。ペットロボットがそんな訊き方をしてくるとは思わなかったからでした。


するとフカは、


「聞こえてるんじゃねーか。無視すんな。質問に答えろ。そんなことしてて楽しいのか?」


改めて尋ねてきました。それにタムテルもとうとう、


「楽しいわけ、ないよ……」


渋々答えます。


そんなタムテルに、フカが改めて言います。


「そうだよな。楽しいわけないよな。なら、お前の母親も、楽しくてお前に意地悪してると思うか?」


「!?」


フカの言葉に、タムテルの体がビクッと反応しました。


「お前、何なんだよ……?」


今度はタムテルが問い掛けます。そんな彼をフカがギロリと睨みつけ、


「先にこっちの質問に答えろと言いたいところだが、確かに正体不明な奴に答えられないってのも当然か。オレはフカ。ペットロボットじゃなく元々は人間だ。依り代って言ったら分かるか?」


と告げます。これにはタムテルも、


「依り代……?」


ハッとなったようでした。それというのも、母親が、祖母が宿っているはずの依り代を捨ててしまったことがあって、それで強く印象に残っていたからです。


そのことについてはさすがに口にしませんでしたけど、


「しゃべる依り代なんて……初めて見た……」


そう呟いたのでした。



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