男の子なら誰でも
昔は、そういうことは、
『男の子なら誰でも一度は経験のあること』
と言われていました。でも、それは本当でしょうか? 本当に『男の子なら誰でも』だったんでしょうか?
嘘ですね。『男の子なら誰でも』というわけじゃなかったはずです。やらない子はやらなかった。それが事実だったはずなんです。なのに、『男の子なら誰でもやることだから』と言われてきた。
何故でしょう? 本当はそれをよくないことだと分かっていたから、『男の子なら誰でもやることだから』ということにして、誤魔化そうとしてただけじゃないですか?
責められないようにしていたんじゃないですか?
『そういうことをする男の子の方が活発で他人との関わり方を学んでる』
というようなことも言われますけど、本当ですか? 大人になってからも人の嫌がることを平気でしてたりしませんか? 後輩をイビったり、店員に横柄な態度をとったりしていませんか? 交通ルールを無視して自分を優先させようとして我が物顔の運転をしていたりしませんか?
他人が嫌な思いをしていても、困っていても、不快に感じていても、そのことには頓着しない大人になっていませんか?
エスカレーターを駆け上ったり駆け下りたりして、その時に『邪魔だ』と感じた相手に舌打ちしたりする大人になっていませんか?
子供の頃から他人を労わる気持ちのない人が大人になってから労われるようになれるのは、そんなに多いことですか? 大人になってから労われるようになったのなら、過去の自分がしてたことも、恥ずかしいと思うんじゃないですか? 自分のそういう行いを自慢したりしないんじゃないですか?




