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今の段階では

翌日も、六時間目は稽古の時間です。


一昨日、昨日と、ただ台本の自分のセリフの部分を音読するだけだったのが、今日からは少しだけ動きを入れて読み上げます。


もっとも、ナレーションと大統領役のセイラは、もうこの時点で堂々たる演技を見せていて、プロの目から見ればさすがに直すところもあるかもしれませんけど、学芸会のそれとして見れば、完全にそのままでいいような気がしますね。


ただ、


「このままではもっと大変な事になります」


一番重要な宇宙人の役の生徒は、まだまだ照れがあって、目が泳いでて、声も出てなくて、気持ちも乗ってませんでした。


でも、セイラやエティトやルプスやミコナに引っ張られる感じで、他の生徒達も、少しずつ動きを見せながらセリフを読み上げられるようになってきています。


もちろん、今の段階ではとてもお芝居と言えるようなものじゃありませんけど。


やっぱりまだまだ、教科書を音読してる感じでしょうか。


だけど焦る必要はありません。




そうして今日の稽古を終え、ミコナ達は下校の時間になりました。エティトとルプスはサッカー部の練習で、ミコナとルイネとエンファは、校庭でバドミントンをします。


その様子を、学校のフェンス越しにフカが見詰めていました。学校にいる時のミコナの様子を見るために。


ミコナは、無意識のうちに相手を気遣ってしまうところがあるので、学校を出た時点で、学校内でのことを家に持ち帰らないようにする傾向があるのを、フカは見抜いていました。なので、こうやって、外から、学校にいるミコナを見るんです。


もっとも、ルイネとミコナ&エンファという、一対二の変則バドミントンを楽しんでるミコナは、すごく嬉しそうでしたけど。



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