表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/830

慣れ合いと相手を認めることは

まさかの出来事にルイネとエンファはなんだか気持ちが落ち着かないけれど、ミコナはもう平気そうでした。ハカセが傍にいてくれたからでしょう。ミコナが大きなストレスを感じると、ハカセは必ず傍にいて、彼女が落ち着くまで労ってくれるのです。


自分はご飯も食べずに発明に没頭するのに、ミコナのためとなると発明も後回しにするのもハカセでした。


ママが生きていた頃は、ママに任せられる時には任せたりしてたけど、ママが亡くなってからはそれこそという感じで。


ミコナは、そんなハカセにもそっくりでした。ハカセがしてくれたことをミコナもするから、ルイネとエンファもミコナの傍にいると安心できるのです。


ガーを胸に抱いて二人に寄り添うミコナからは、なんだかとてもあたたかい空気が漂ってくる気さえします。


するとそんな様子を屋根の上から見ていたオウが、


「ふん、思ったよりやるじゃないか」


感心したように呟きました。


そんなオウを見て、フカは、


「なんだお前、偉そうなこと言ってたくせにもう慣れ合うのかよ!?」


バカにしたように口にします。


けれどオウはそんなフカに対して落ち着いて、


「愚かな奴だ。慣れ合いと相手を認めることは似て非なるものだとなぜ分からない? 俺はただミコナを評価しただけだ」


きっぱりと告げて、背を向けました。


するとフカは、


「図星突かれてすっとぼけかよ、ダッセぇ……!」


どこまでも煽ります。


だけどオウはもう、フカの挑発には乗ってきません。


それどころか、


「お前は本当に哀れな奴だな。事実を事実として見られないか。そんなことではいつかお前の牙はミコナを傷付けるだろう。お前はもう、俺の相手をする価値もない」


言い放って、飛び去りました。


だからといってミコナ達のところには来なかったけれど、本当のタカのように空を飛びながら、王様のように見下ろしていたのでしたl。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ