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胸に刺さるような

次の日の朝、ミコナはいつもと同じように学校に向かいます。


フカもやっぱり一緒です。


そうして、学校近くまで来ると、ルイネとエンファが待ってくれていました。


「いってきます」


改めてフカにそう声をかけて、


「ああ……」


いつものように愛想のない返事を返してさっと帰っていく後ろ姿を見送ったミコナが、


「じゃ、行こうか」


ルイネとエンファに声をかけた時、二人の後ろに見えた姿に、ハッとなりました。そして、


「おはよう」


挨拶をします。


そこにいたのは、ソリティでした。


だけど、挨拶してくれたミコナに対して、ソリティが返したのは、刺すような鋭い目付きだけでした。


「あ……」


それを見た時、ミコナの頭によぎったもの。


フカの表情。


ただ、フカのそれと、ソリティのそれは、同じように不機嫌そうなものに見えて、でも全く印象が異なるもののような気がミコナにはしました。


フカのそれよりもっとずっと、胸に刺さるような……


何と言うか、フカのは、辛いのは辛いんですけど、まだどこか、救いがあると言うか、余裕があると言うか、今すぐ何とかしなきゃって感じじゃなかった気が。


でも、ソリティのは、すごく不安になるものだったんです


ミコナは、胸がどきどきして締め付けられるような気持ちに突き動かされる気持ちになりました。


なのに、どうすればいいのかが分からない。


ルイネとエンファが心配そうに寄り添いながら校門に向かいます。


そこに今度は、


「おはようございます」


マインでした。今日はマインが、校門に立つ当番だったのです。


「あ……」


すると、マインの顔を見たミコナの頭によぎるものがあったのでした。



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