ソリティが本当に求めていたもの
ミコナは、ママを亡くしてもそうやって笑顔になれるのに、両親が揃っていて、家も裕福なソリティが笑顔になれないのは、なぜなんでしょう。
もしかするとそれは、求めているものが得られているかそうでないかの違いなのかもしれません。
幼い頃にママを亡くしたミコナですけど、それまでの間に、たっぷりと求めているものを与えてもらえていて、しかもママが亡くなってからも、ハカセからも与えてもらえていたことで、満たされていたからでしょう。
だけど、ソリティはそうじゃなかった。お父さんもお母さんも揃っていても、使いきれない程のお小遣いをもらっていても、それは、ソリティが本当に求めていたものじゃなかった。
そういうことなのかもしれません。
両親がただ揃っているというだけじゃなく、もっと自分のことをちゃんと見ていてほしかった。ちゃんとたくさんお話をしてほしかった。
お小遣いじゃなく、お父さんとお母さんに、遊んでもらいたかった。
けれど、彼女の両親は、そんなソリティの気持ちには応えてくれなかったんです。
ただ、これが後、四年五年と経つと、
『もうお前らには何も期待しないから、金だけよこせ』
となるのかもしれませんが。
無理もないでしょう。遊んでほしいだけだったのにそれは無視して、お小遣いやプレゼントで誤魔化してきたのですから、子供だって『期待するだけ無駄』と考えてしまうことだってあるんじゃないでしょうか。
だけどそれも、今を乗り切れればの話かもしれませんが。
生きることそのものを諦めてしまっている今を。
だけどどうすればいいのか、アルマもアルマのお母さんお父さんも分からない。
本当にどうすればいいんでしょうか……




