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なぞっているのかも

だけど、『どんとこい』と受け止めてくれるママでしたけど、ガーの存在が示すとおり、小さい頃は怖がりで泣き虫でもありました。そんな彼女をむしろハカセが受け止めてくれていたのです。


だからママがどんと受け止められるのは、受け止めたかったのは、ハカセだったということですね。それがたまたま、他の人に対してもある程度はできるようになっただけで。と言うか、ハカセに対するそれの『ついで』だったのでしょう。


小さかった頃のハカセが、小さかった頃のママを受け止めてくれていなければ、その後のママはいなかったかもしれません。


そしてフカは、そんな引っ込み思案で泣き虫な自分を変えたいという、強くて何者にも屈せずどんな理不尽さえも跳ね返すような強さが欲しいという、ママの願望の部分が形になった可能性もありますね。


フカの頑なさ、強硬さは、実は弱い自分に対する憤りもあったのかも。だけど人間というのは非常に複雑で、実際には一つの要素だけでは形作られるわけではないので、それも要素の一つというだけのことでしかないでしょうけど。


それにママは、普段は、今のフカのような振る舞いはしていなかったので、自分のそういう部分ともちゃんと折り合いがつけられていたということでしょうし。


そうやってママが自分の中にあるものと折り合いをつけていった行程を、今また、フカがなぞっているのかもしれません。


ママだった時には、理性的なウルや、細かいことを気にしないティーさん、そういう部分が全部、ママの中にあったことであまり他人から見えない形で進んでいったんでしょうけどね。



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