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悔やんでも悔やみきれない

『過干渉は良くないことだ!』と口で言うだけなら簡単です。でも、エンファのような事情の場合だと、自分達が目を離したところで大変なことになってしまったら、それこそ悔やんでも悔やみきれないでしょう。だからついつい、監視みたいなことをしてしまう。


けれど、『過干渉は良くないことだ!』と言ってエンファの両親を批難する人は、エンファにもしものことがあっても責任は取ってくれません。


ミコナもハカセも、自分達には責任が取れないことを知っているから、『やめるべき』とは言えないんです。


でも同時に、それがエンファにとっては負担になっていることも知っている。だから、せめてそれを和らげることには協力しようとしてるというわけですね。


ガーも、それを察しています。察しているから、エンファの頬に体を寄せて、すりすりと。


「ガー…? ありがとう……」


エンファもガーに手を添えて、自分からも頬を寄せます。


ガーが気遣ってくれてるのが分かるからです。


「ミコナちゃんはいいなあ……ガー達がいて……」


つい、エンファはそう口にしてしまいました。でも、次の瞬間、


「…あ……!」


と自分の口を押さえます。だって、ガー達<かぷせるあにある>は、ミコナのママが亡くなったから。そして帰ってきた魂が五つに分かれてしまった結果なのですから。


決して、ミコナやハカセが望んだことじゃない。


「ごめん……」


自分が口にしてしまったことを、エンファは悔やみます。


けれど、ミコナは言うのです。


「ううん、気にしないで。私も気にしてないから」


ミコナの『気にしてない』は、ただの気遣いじゃありません。本当に気にする必要がないから。


だって、ガーがすぐに飛んできて、ミコナに寄り添ってくれるんです。ママの魂の一部を持ったガーが。


それはとりもなおさず、ミコナのママがそういう人だったという証拠なのでした。



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