3 クソ喰らえ
腹が痛い...
電車の中でひたすら我慢しているが、なにしろ満員電車は人が波みたいに動く。
その上、電車がガタガタと地震みたいに揺れているせいで、絶妙に腹を刺激されてしまうのだ...
その時、席が空いた。それも俺の目の前で、だ...
いつも空かないくせに、こんな時だけ空きやがって...
隣におばあちゃんがいた。おばあちゃんがこっちに『どうぞ。』とアイコンタクトを送ってくる。
しかし、腹が痛いときに下手にケツを刺激すると、物が出てしまう。
なので、俺は『いや、俺は別にいいですよ。貴方が座ってください』というアイコンタクトを送った。
しかし、おばあちゃんは引き下がらない。
『私は別にいいです。若者はこれから1日大変でしょう?だから、どうぞ。』
みたいな感じ(たぶん)でアイコンが帰ってきた。
...ばあさん優しいな…だが、こっちの気持ちも察してくれ。...腹が、痛いんだ...
そうこうしてるうちに、クソバカップルのクソギャルの方がが割り込んで座ってきた。
は?おい、どけ。
そこはお前らなんかが座っていい場所じゃねえ。メイクで席が汚れる。
俺の言葉の方が汚いかもしれないが、こいつらは周りが見えていないタイプのバカ。と言うより、周りの目を気にしない馬鹿だ。
...マジか、キスしだした...
普通人前なら手を繋ぐとか、目を見つめ合うとかぐらいだろ...
※ちなみに、次は例のギャルの隣が空いたので、その彼氏よりも早くおばあちゃんに譲りました。
さて、学校の門の前まで来た。
が、本礼のチャイムまであと5分だったので、トイレは出来なかった。
しかも、この日の時間割は1・4・5時間目が移動である。
それに、1時間目は体育である。
しかも、持久走。
もう目に見えている...ケツが擦れて、必死に我慢している青ざめた俺の顔が...
地獄だな...
と思っていたのだが、この日は雨だったため、柔道場でストレッチとなったようだ。
ストレッチもなかなかハードだが、持久走よりは幾つかマシだ...
頑張ったな…過去の俺...
ちなみにこの時間中、奇跡的に便意が収まっていた。
トイレの神様には感謝だな。
と思っていたら、またもや危機が。
着替える時間で休み時間が潰れたのだ。
うちの学校は、遅刻は割と厳しく取り締まっている。
一時間目の寝坊の遅刻だろうが二・三時間目にトイレで遅れようが、職員室に遅刻届けを書きに行かされるのだ。
美術科なだけあって、実技が成績のほとんどを占める。
そのため、遅刻すると実技をきちんとやっていないと見なされ、大幅減点される。
(これは美術の授業に限らず、国数英でも同じことである。)
そのため、遅刻出来ないのだ。
というわけで、我慢。我慢。我慢...
結構、トイレをしたのは2時間目の休み時間である。
滅べ移動教室...
題名通り、クソに振り回された日だった...
(まぁ腹痛の原因は朝一気飲みしたカフェオレだと分かっているのだが)
まだ登場人物のあだ名が決めれてないんです…
あと、次かその次で友達を出せると思います。
それまで俺の愚痴にお付き合い下さい。