髪は“長い友達”です!
何故、書いてしまったのか…
何故、投稿してしまったのか…
多分、心に抱えきれない時、人は何処かで吐き出したくなるものなのだろう。
今回のエッセイは、髪について、あれこれ語ろうと思う。
◇■◇
タイトルは、髪のエッセイについて書こうと思った時に、ふと過った言葉。
小学何年生だったか、漢字の『髪』を習った時の担任の言葉“『髪』は長い友達”
髪の文字を覚え易くするために、構成する部首を言いながら、教えくれた。
高○先生、お元気でしょうか?
(高○先生には小学4~6年の、3年間お世話になりました)
1日中、理科の実験をした記憶と共に、今でも、覚えていますよ!?
“ウルム心…窓”
他の漢字にも、こんな覚え方があったはずだが、この2つ以外は、記憶にない。
当時、髪が長い友達には、違和感を覚えたが、今は言い得て妙だと、納得の言葉に思う。
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若い頃の髪の話題は、主に形。
髪型を中心として、
『どんな色にするか』
『寝癖がつきやすい、とれにくい』
『次はどんなスタイルにするか』
『新しい髪型が似合わない』
…そんな、今にして思えば、切迫感のないどうでもいい様な話題。
しかし、当時は切実に思えたし、真剣だったな。
◇■◇
白髪を初めて見つけた年齢は、人により異なるだろう。
隣の家の1歳年上のアズ君(仮名)は、若白髪だった。
まだ10代半ばで、頭が胡麻塩状態になった。
中学生の頃、黒々としていたが、高校生の頃から、白髪がちらほら。
高校を卒業後、胡麻塩髪を茶髪に染めた。
まだ実感のない私は、段々と白くなり、やがて茶色く染まる彼の髪の変化を、ぼんやり他人事と見ていた。
30代半ば…、私はついにヤツを見つけてしまった。
私がデイケア(老人介護の日帰りサービスの部署)で働いていた時、朝の送迎を終えて、次の担当する午前中の体操やレクリェーションの前に、手洗いをしてふと洗面所の鏡を見た時。
光る1本のヤツ。
洗面所の明かりをつけて、よく見ると
それは、確かに白髪で
ヤツは私に生えていた!
慌て抜き取る、私。
髪をかき分け、付近を捜索。
『あ、ある!』
何本も見つけてしまった。
ずっとないと思っていたヤツが、あった衝撃。
しかも、複数!
精神に計り知れないダメージを受けつつ、ヨロヨロと次の仕事に向かった。
ラジオ体操をして、色々な季節の話題等をするのだが、その日、その時、私は直前に計り知れない精神的ダメージを受けていて、他の話題が出て来なかった。
それで自分からボロってしまった。
『初めて白髪を見つけた。
1本だけだと思ったら、複数あった衝撃』
老人達は、優しかった。
『それは、若白髪だよ』
『私は、○○歳で既にあった』
『若白髪は禿げないよ』
老人達の慰めに、少しずつ平常心を取り戻す、私。
その時、同じ業務を担当する○歳年上の女性職員は、浮上した私の精神を突き落とす。
『30代はね~、若白髪じゃないんだよ!
加齢だよ!? 老化現象だよ!!
白髪はね、1本あったら100本あると思え♪』
黒い悪魔(黒い彗星、G)と同じように、白い悪魔(白髪)を例えるとは…
あの発言、あの表情、あの笑い声…
すべてにイラっと来て、今も忘れられない。
□◆□
頭皮をマジマジと見た事はあるだろうか!?
サービス残業が連日、そんな日常の中。
その日も数多くの職員が、サービス残業をしていた。
勤務時間を1時間過ぎて、漸く直接的なケア業務が終わり、記録やケアプラン作成、明日の準備等…付随業務を深夜までしていた。
その時、疲れておかしかったんだと思う。
カメラ機能を使い、男性職員の頭皮を激写した。
うん、何でそんな流れになったかは、不明だ。
疲れと、空腹と、深夜のノリだと思う。
ちょうどパソコンに向かう、10代、20代、30代の男性職員の頭が見える。
ちょっと比較してみようか…
そんな魔がさした。
10代の子の、健康的な頭皮。
毛穴から、しっかりと複数本の毛髪が生えていた。
君は、まだまだ大丈夫そうだ!
20代の彼、多少は嫌そうにしつつ、写させてくれた。
所々に、細く弱った毛髪もあるが、大多数は健康的。
彼も、大丈夫だろう。
同い年の30代の彼、激しい抵抗に合う。
うん、マジ切れされた。
私も逆なら、激しく抵抗するし、マジ切れするよ。
20代の後輩君の説得で落ち着き、こっそり後輩君に写してもらった彼。
本人が見た後、嫌がりつつも見せてもらった写真。
お、おう…
ごめんね。
一見、元気そうな彼の頭皮、空元気だった。
痩せ細った毛髪が、明らかに多かった。
毛穴に生える本数も、少ないし。
いけない物を見てしまい、いたたまれない。
賢明な私達女性職員は、自分達の頭皮を直視するのは、止めた。
◇■◇
弟が、シャンプーを替えた。
抜け毛予防の○クセスってヤツに。
セットで、朝晩使う育毛トニックも、洗面所に鎮座した。
『○アップって、効くのかな…』
ボソボソ言ってた。
食卓に座る弟の登頂部を、姉は時々、観察している。
今のところ、進行はストップしたようだ。
□◆□
20代後半の頃、友人が『抜け毛が酷い』と、頭皮ケアを熱心に始めた。
『髪のないおばさんに、髪のないおばあちゃんになりたくない』と。
そりゃ熱心に。
『マッサージブラシで血行促進してると、ケンタ(仮名、彼女の弟)が“トントンうるせぇ!”って、部屋に怒鳴り込んで来る。
あいつも、そのうち分かる…』
……私も、段々分かって来たよ。
なろうの片隅で、ひっそり打ち明けよう…
最近、抜け毛が気になるの。
だから、こんな髪エッセイを、つらつらと書いてる。
元々、癖のある細い髪質だけど、コシやハリがなくなって来ているのは、実感がある。
大人って、大変なんだ。
とうとう私も先日、ドラッグストアに行って、ヤツを購入してみた。
女性用育毛ローション。
私も、友達とはずっと一緒にいたいからね。
あぁ、読まれてしまった…orz
が、今の心情。
私の髪“アンチエイジング”は始まったばかり。
先達よ!
良い情報は、感想に宜しく!
若者よ!
『いつまでも、あると思うな“親”と“金”』
って言葉があるが、(健康的な)髪もだぞ!?
いつか、実感して欲しい♪