大きさが分からな〜い!
さて! 小さな星を取り込んで、造った惑星はだいぶ巨大化したものの、ちょうど良い大きさが分からない。
上司である女神様から頂いた膨大な知識はあるけれど、はっきり言って使えません!
例えるなら無限に近い蔵書を誇る図書館で、欲しい知識を得るためにそれが記載されている本を探しだし、その本を解読するためにまた本を探すようなイメージをして欲しい。
欲しい情報を示すキーワードを入力するだけで、必要としている情報を見付けてくれる検索エンジンの偉大さが身に染みます。
惑星の大きさで、体に掛かる重力とか引力とか、惑星の地表の温度とか色々条件が合わなければ、生物は生まれない。
他の命が生存する惑星が在るのかどうかはわからないけど、私の故郷でもある青い星は間違いなく生き物が住む惑星だった。
知識には地球の直径が記録として残っていたが、7,917.5マイルって知識じゃはっきり言ってわかんない。
そもそもマイルなんて単位前世の生活でまったくと言うほど聞いたことがない。
1マイルって何センチよ。 考えたらセンチ計算で意識の中に数字が物凄い勢いで流れて来たため速攻で思考を強制終了させた。 そもそも惑星をセンチ計算することの方が間違っている気もするけれど。
と、言うわけで手っ取り早く実物と大きさを比べちゃえば良いんじゃないかと気がつきました。
さて、最初に地球のような惑星を創ろうかなと思ったけど、日光なきゃ植物とか育たないじゃん! と気がついた。
と言うわけで先に恒星となる星を作ることにした。
あっ、恒星とは地球で言うところの太陽のように、自分で光輝く星のことです。
女神様知識には864575.9マイルって書いてあるからざっと地球の百九倍! 惜しい! 煩悩の数より多かった!
だいぶ大きくなったけど、足らなそうなので、もう何ヵ所か生物が居ない銀河系を拝借して、玉乗りをした。
まぁ、こんなもんかなぁ。 私は出来上がった惑星を持って大きさを比べる為に太陽系を目指して移動する事にした。
しかしちょっと大きくしすぎたかしら。
これ投げたら早くつくかなぁ。
私は見よう見まねで野球のピッチャーのように大きく振りかぶると、巨大な惑星を投げた。
スピードが乗った惑星の地表に降り立つと、目的地近くまでたどり着くまで少し時間が掛かるようだ。
お昼ねしよっと! 昼じゃないけど。