クリスタル
掲載日:2015/07/27
それはつい、この間のこと。
ざぁざぁと強く、振る、雨。
ざっざざぁ。
壁を打つ雨。
屋根を打つ雨。
窓を打つ雨。
だんだんだん。
歩いている僕を。
傘の上から、叩く雨。
叩かれて、叩かれて、すり減った窓の向こう。
叩かれて、叩かれて、疲れ切った、君の上。
雲から降り注ぐ、透明な雨粒が。
いつの間にか、一つ、一つ。
太陽の光を浴びて、固まっていく。
そう。
降る雨に、気持ちはない。
降り注ぐ雨に、悪意はない。
そこに何かを感じるのは、人の、エゴ。
そこに、何かを映すのは、人の感情。
エゴに叩かれるから、痛い。
感情を映すから、悲しい。
何も感じないように、ただそこに。
あるものだけを見つめたら。
雨上がりには。
大小さまざまなクリスタルが、いまだ降り注ぎ。
散乱された光が、綺麗な虹の橋を。
それだけは、変わらない。
太陽は、いつも温かい。
だから。
よく見なよ。
きっと、反転して、ふたつ。
きらきら。
混ざりっ気なし。
硬度七度。
硬い気持ちを、噛み締めよう。
たまには、前向き。




