第七十三話 モレヤの『カんぽこ』『ちーニバル』
※※※※※※ご注意※※※※※※※
今回モレヤというバカ娘が、かなり下品で汚い話をします。
簡単にご説明させていただくと、ビックリするくらい、
『う○こ』や『ち○こ』や『き○たま』等々を連呼します。
伏せ字にするのも面倒なので、モレヤの台詞は『ジャンキー大山』方式で書きます。(こちらの方が手間だった)
『』で囲った前後二つの言葉の、頭文字を入れ換えて下さい。
ご不快に思われる方は今回を飛ばしてお読みください。
大したことは言っていないので……。
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「浩平兄ぃを船内に収容しました! これから『洗濯』します。」
義体調整室に隣接する、船外へと通じる宙密隔壁の隙間にある細長い部屋を浩平の義体とモレヤが歩く。
部屋の一方は船外に通じ、もう一方はガウマァの居る義体調整室へと繋がっている。
二人の背後でシャッターが三枚、素早く閉じられる。
義体調整室では、ヘッドギア型の通信端末を付た浩平の本体が、椅子に腰掛けている。
ガウマァは浩平の椅子の横にある、コンソール類の前に立ち、複数のモニターを監視している。
「うっへぇ…。 狼まで一緒に来た!」
モニターの中で、義体タケミナカタの横をてくてく歩く、二足歩行の白狼を認めると、ガウマァはうんざり顔で呟いた。
「浩平兄ぃ! お勤めご苦労様っす! これから汚れやら何やら洗いますんで、外衣を外しておいてください」
にこやか口調でタケミナカタの義体にそう言った後、
「やいオオカミ! お前もとっとと毛皮を脱ぎやがれ! 何のつもりでついてきたかは知らねえが、変な気起こすんじゃあねえぞ!」
ガウマァは、星狼達を嫌っているらしく、脅すような口調でモレヤにどやしつけた。
「うっさい、今脱ぐわ! ……だかな、覚悟せい! 誰かは知らんが声の主! 後悔するぞ! お前タケ樣にめっちゃ怒られるぞー!!」
モレヤはカメラを探し、見つけたつもりであらぬ方向の部屋の窪みに向かって、ビッグマウスを捲し立てるプロレスラーみたいなことをする。
「あはは、モレヤ。そっちじゃないよ。ほら、宇宙服を脱ぎなさい」
大太刀を壁に立て掛け、マントをはずし、壁際にあるハンガーラックに架け、着ていた黒い服を脱ぎながらタケミナカタはモレヤにいう。
服を脱いだタケミナカタの四肢は機械じかけだった。
「うん」
モレヤの狼の下顎が左右に割れ、その裂け目が下に下る。
「うっ!」
とたんに部屋に溢れだす糞尿の臭い。
義体でも臭いがわかるのか、タケミナカタは後ずさる。
「ごめんよ、タケ樣。さっきこっちの船に跳び移るとき、あまりの恐怖で洩らしたのだ。『しんこ』と『うっこ』を」
狼の上顎の下に女の顔があった。まるで、赤ずきんを食べた狼が、猟師によって腹を裂かれ、中から赤ずきんが出てきたみたいに、狼の裂け目から全裸で下半身が糞尿まみれの、ちょっと痩せ気味の美女が現れる。
「しょうがないだろ! もう死ぬつもりだったんだ! どうせプラズマで焼かれるんだから『まっこ』『しみれ』でも良いかと思ったんだ!」
床に広がるモレヤの『加工品』。
「う、ううう、き、気にしないで。これから洗浄するからね」
笑顔をひきつらせながら、タケミナカタはモレヤにそう言うと、カメラに目配せして、早く洗浄を開始するようにモニターのガウマァに促す。
「ぶっ、ぶあっはっはっはー!!! やーい『う○こ』まみれー!」
隣の部屋のガウマァは、笑い転げている。
「それしても、タケ樣。その体、『なんこ』が『ちい』ぞ。どっかにおとしたか?」
半機械式のタケミナカタの義体は、胴体部分がマネキンのように前がノッペリしている。
「……え?」
タケミナカタは、自分の股間を見る。
「タケ樣。『きんこ』と『ちんたま』が無い奴は、本当の戦士にはなれないぞ! 我は年嵩の戦士達によく言われた! 一緒に水浴びする度にバカにされた! 幼き頃、我はタケ樣の嫁になろうかと思っておったが、タケ樣、遠くに旅立った。だから我は戦士になろうかと思い、体鍛えた! しかしだ! 大人になったら『ちんし』の『せんぽこ』生えるかと思っておったが、一向にその気配はない! 我が思うに、本当の戦士とは、自分より強い戦士の『もんぽこ』を『ちぎ取って』、お股にくっ付けて成るものじゃないか? その話をすると戦士ども、ゲラゲラ笑い、股を押さえて逃げ出す。……つまり間違いない!」
真面目な表情で、世界の真理を明かすかのように、モレヤは語る。
「ぷっ、くくく、わ、笑わせないで! 息が! 呼吸すると、臭いが……。ガウマァ!なにやってんの!!」
タケミナカタは口許を手で押さえ、壁にもたれ掛かって笑いをこらえている。
「ぎゃはははは! 浩平兄ぃこそ! 義体のコネクトを切ってこっちの体に帰ってきたらどうです?」
調整室の椅子に寄りかかりながら、まだ笑っているガウマァがタケミナカタに言う。
「まあ、タケ樣帰ってきたから、我に『いんぽこ』『ちらん』か。我に『なんぽこ』『ちくて』かえって都合がよかった」
糞尿まみれの下腹を両手で優しく押さえて、モレヤはそう言った。
「タケ樣。子作りせねばな。早く『さんぽこ』『ちがしてこい』♥」
そんなモレヤの言葉を聞きながら、タケミナカタの義体は壁にもたれたまま機能を停止し、人形に戻ってゆく。
同時に壁の穴からピンクの液体が吹き出し瞬く間に部屋を満たす。
「モガグボ! モンゲェ!」
モレヤは溺れたようにもがくが、液体はすぐに床から排出された。
「……お目覚めですかい? 浩平兄ぃ。」
椅子に深く腰かけていた浩平は目を覚ます。
右目の光はなく、タケミナカタの意識は、深層に帰っていった。
「…、」
両目の焦点が定まらない。浩平の視界は白く覆われている。
「なあ、ガウマァ。こいつホントにタケ樣なのか?」
息がかかるほど近く、浩平の目の前に、慎ましやかなモレヤの白い乳房がある。
モレヤは、浩平の座る椅子のひじ掛けに両足で跨がり、浩平の頭を押さえ、髪の毛の匂いをクンクン嗅いでいる。
狼の毛皮の宇宙服は、消防士のヘルメットみたいに、狼頭を被り、後は背中に垂れ下げている。その毛皮以外モレヤはなにも着ていない。
「だーかーらー、タケミナカタ樣は死んだって言ってんだろ! この人は浩平兄ぃ。地球を治める皇帝樣だ!」
ロボットアームを操作し、今までタケミナカタが使っていた義体を回収して、クローゼットのような義体用のハンガーに戻しながら、ガウマァはモレヤに答える。
「確かタケ樣死んで、地球人に取り憑いたって言ってたぞ。こいつがそうだろ?」
無遠慮に首筋や耳の後ろに鼻をくっ付けて匂いを嗅ぎまくるモレヤ。
「うん。嫌な臭いじゃない。少しだけタケ樣の匂いもする。そして……」
モレヤの視線が下に下がる。
「しめしめ! 『つんぽこ』『ちいてる』ぞ! でかした! でかした!」
「??? だ、誰ですか?」
浩平は、目覚めた途端全裸の美女に臭いを嗅ぎまくられ、性別を誉められた。
「『ホンミヤ 三』船外員を回収し、離れて行きます」
指揮権の回復した『あいぜんがるど』の艦橋では、艦長席にラガシュが立ち、舵輪をバンジィが握っていた。
「やれやれ! 大事にならないで済んだか!」
ラガシュは安堵のため息をつく。
そんなラガシュの背後にあるドアが開き、ガウマァを先頭に、浩平が続き、浩平にベッタリくっついたモレヤを含め三人で艦橋に入ってきた。
「おう! お前達は何者だ?! 『ヴードゥー』は何処だ?」
キョロキョロと艦橋内を見回しながらモレヤが問う。
「げ! 星狼の女王殿下!!」
ジンカンが驚きの声をあげる。
「ふんむ。『ヴードゥー』は何処かと訊いておる! 一応手間をとらせるから挨拶をしておこうと思っての」
「『ヴードゥー』?」
バンジィは首をかしげる。
「ああ、『ヴードゥー』とは大将の事だよ。何故か女王だけそう呼ぶんだ」
ラガシュが、バンジィの問いに答え、浩平達を迎え入れる。
ガウマァは、元々座っていた通信席に戻る。
「おお、浩平! 狼を上手くイナした様じゃのう」
食堂からエリドゥと天音が帰ってきた。
「ん? お前『ヴードゥー』か? 『ヴードゥー』の化けたやつか? こっちは誰だ? 『ヴードゥー』の嫁か?」
浩平から離れ、今度はエリドゥと天音をクンクンし始めるモレヤ。
「ち、ちょっと! 何よこの子! 何で裸なの?! そんな毛皮被ってるなら前を隠したらどうなのさ!!」
赤面しながら天音はモレヤの毛皮を前に持ってきて前を隠す。
「わわ! エッチ! 止めろ! こんな男が一杯のところで、『肩甲骨』とか『背骨のボコボコ』とか、見えちゃっただろ!! ドスケベンジャー!! かるるるるるるー!!」
モレヤは真っ赤になって毛皮を後ろに持ってくる。
再び前がモロだしになる。
その格好で浩平の後ろに隠れ、天音に向かってうなり声をあげる。
「浩平! 何なのこの子! あんた、またどっからか女の子を……! シーちゃん嫌いなの?」
「ば、ばか! 俺は知らないよ! 気が付いたらいたんだ! これは、あの、頭の中のタケミナカタさんが、やったんじゃないかな?」
何となく天音からモレヤを守りつつ、浩平は弁明する。
「善かったのう、星狼姫。お主も新しい頭が見つかって。ワシもこれで一つ荷が下ろせたわい! かかかかかかー!」
エリドゥは朗らかに笑う。




