デッド&リザレクション
はじめまして、神白 永斗と言います。
今回初投稿&初シリーズとなり、小説を真面目に書くのもこれが初めてで、不慣れな点が多々ありますが。
どうぞよろしくお願いします!
さて、前書きはこのぐらいで、さぁ、本編へどうぞ!
「あぁ…俺って死ぬんだな」
目の前に大型トラックが迫ってきていた時、俺は交差点の真ん中でぼーっとそんなことを考えていた。
「死んだらどこにいくのかな」
やけに一秒一秒が長い時間を肌に感じながら俺はゆっくり目を閉じ、人生の幕を閉じた。
こんな時にすることじゃないだろうけど、まず自己紹介をしておく。
これじゃ事故紹介か?
俺の名前は篠崎 永綺今さっきトラックに轢かれ、事故にあった。
ただ不幸な一般的な常識人で年齢は十八歳で高校生だ。
今日はバイトの帰りにスーパーに寄り、家に帰って晩飯を作ろうかと考えていたらこんなことになってしまっていた。
あれ?俺は死んだんだよな?
なんでこんなを悠長に考えられるんだ?
ふと思ったことを考えるために自分の手を顎に持っていく。
「あ、体も動く」
声も出せる、つまり俺はいきているのか!?
つい嬉しくなり、横になっていた俺の体を起こし、目を開けると、今までの俺の常識が覆されるような光景が目に飛び込んできた。
「気が付きましたか?」
この人は…
整った白い顔に赤い瞳、黒いひらひらのドレスに赤いハイヒール、そして金の滑らかな髪に赤いリボン…
この人は赤と黒が好きなのか?
これが現実じゃないなら、吸血鬼とか悪魔なんだろうな…浮いてるし
「あ、これでも神なんですよ?」
口を開いた目の前の人(?)はそう言うと、どこからか凄く厚い本を取り出した。
「これで、あなた達、人の運命を決めるんです」
本を宙に浮かすと勝手にページがめくれていく。
「ですが、あなたの運命は私としても予想外でした…」
ページがペラペラとめくられていく音が途端に止むと女性は小さな声で言った。
「ですので、少しチャンスをあげましょう」
その言葉は今の俺には刺激的だった。
もし今の言葉を勘違いしていなければ…
「もしかして生き返れるのか?」
生き返れる期待ともし違うかったらという絶望を込めて声を絞ると。
目の前に居る神と名乗った女性、つまり女神は一瞬戸惑ったような表情を浮かべた気がしたが、微笑みこう言った。
「はい、その通りです、ですが、あなたにお願いがあります。」
あぁ、さっきの表情はこのことか。
「生き返れるのだったらなんでもしますよ女神様」
驚きの表情を見せると
「そんな、女神様だなんて、私の名前はルナ・トワイライトです。
ルナとお呼びください」
と言い、恥ずかしそうに微笑んだ。
「じゃあ、ルナ様、願いとはなんなのでしょうか?」
「えぇ、その事ですが、もうあなたはさっきまで身に纏っていた肉体にはもう戻れないのです」
「な!?じゃあ、つまり…」
「人の話しは最後まで聞きなさい」
言いかけた言葉を女神様になだめられ飲み込む。
「あなたは死んだのです。
トラックにはねられ、あなたの元の体はグチャグチャ、もし戻しても数秒で冥界送りです」
女神様の静かで淡々とした口調を俺は黙って耳を傾けた。
「なので、お願いであり、提案でもあるのです」
「それは、なんでしょうか?」
「転生です」
「てん…せい?」
一般人の俺には全く分からなかった。漢字を見れば、生き返るってことだろうけど、さっき無理って言ってたしな。
「実は、数百年前…私やあなたにとっては数年ですが、新たな世界が生まれたのです」
は?世界が生まれた?パラレルワールドか何かか?それともあの有名な幻○郷みたいなものか?
「私は、その世界のことを知りたいのです。
調査を、想定外のあなただからこそ頼みたいのです。」
俺が戸惑っているうちにドンドン話しが進んで行ってる、えーと、女神様はなんと言った?
俺がその世界を調査しろと?
「無理なら出来ないと言っても良いのですよ?ただし、ここであなたの魂は消滅しますが」
そう言って女神様は、不敵に微笑んだ。
あ、この人Sだ…。
挑発もしくは脅迫を受けた俺にはもう選択肢なんてない、普通なら当然…
「できまs」
「え?」
言えない言えない言えない。
女神様、表情は笑ってるけど心は無表情だろ。
「…分かりました!やりましょう、こんな所で消えたくありませんし」
拒否権は無いとばかりに発せられた言葉に恐怖を覚えた俺は抗うことなどできずに受け止める
「わぁ、良い返事を有難うございます。では《死ぬまで》その世界に居てくださいね♪」
この人…悪魔だったわ
「では、手順を説明致します」
すると突然俺の後ろからは、いかにもメイドって感じの服装を身に纏った女性が目を閉じたまま声をかけてきた。
「まず、そこにいる堕女神様には貴方様の肉体をその世界に落として戴きます」
落とす?それより今…
堕女神様と言われた人の方に視線を向けると
「私のメイドなのに私を侮辱するのはなぜか、わからないのよねぇ…失礼よね?」
「は、ははは…」
女神様は不満そうに口を尖らせて愚痴をこぼす。
「そして、貴方様にはこの冥界と人界と地底界を繋ぐ境界で女神様と通信が出来る携帯通信機を、渡しておきますので、くれぐれも無くさないように。」
そう言って、はい堕女神様と言って女神様の方にも俺と同じような機械を渡すと、当の女神様は、あら、エレナったら、私のこと愛してくれてたのね♪とか言いながら喜んでる。
それを無視して続けるメイド
あんなこと言ってるから堕女神様なんて言われてるんだな
「貴方様の肉体は言わばクローンです。
つまり今までの体と一緒と思っていいでしょう」
今まで通りの姿ってことか?それに、調査って言っても何をすればいいんだよ
「次に調査についてですが…行けばわかります」
あれ?この人、責任放棄してない?
「えっと…」
「説明が面倒なのです。
仕方ないですね、バッサリ説明しましょう。
まず、人と交流を持ち、遺跡を探索してください」
バッサリすぎんだろ…ゲームかよ
「貴方様の世界で言うゲームでしょうね、RPGです。
魔王は居ませんよ?ダンジョンだけです。
あ、向こうで恋愛も全然いいですよ?出来たら羨ましい限りです」
お、おお…確かにゲームだけども…
「出発は明日に設定しましょうか」
一人でボソボソ呟いてるメイドから目を逸らし、女神様を見ると、女神様は微笑み
「じゃあ、いってらっしゃい♪」
「ご武運を」
といって、女神様たちの体は浮き上がった。
否、俺が落ちた。
「うおおおおおぁぁぁ!?」
最後に女神様が手を振りメイドは俺に向かってお辞儀をしている。
これが俺の物語の序章。
酷い始まりだよ全く
えぇ、冒頭で死んだのはどうかと思いましたが、まぁ、なんとか無理矢理話しを繋げたので案外満足してたりします(笑)
ちなみにキャラブレイク早すぎた
女神様もっと優しそうに書こうかなと思ってたんですけどね?えぇ、天然になりました。
メイドなんて登場させる気も無かったんですよ?
主人公なんて冷静さを意識してたら軽いボケ入ったよ
そして、ちゃんと見た方は気付いたかと思いますが
タイトルのエンドレスライトムーン(ELM)の
月の部分は、ルナ様からです(後付け
エンドレスの部分はこう付けたらカッコいいんじゃないかと思い、適当に付けました
当初、タイトルなんて適当に考えてましたからね(殴
では、次回がいつになるかは、不定期更新なので、見てくださった方は、是非次回も楽しみにしていてください!
あ、出来れば感想書いて欲しいな…なんて(チラッ
え?書いて欲しいわけじゃないですよ!?
書けとは言ってません(キリッ