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月色に花ひらく  作者: 藤堂かのこ
第八回
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 病院を出て、月明かりが照らす道を二人で並んで歩く。

「怜、今度さ、押し付けたグローブ返してもらっても良い?」

「うん? それは別に、直のだから構わないけど、何で?」

「……俺さ、市村のおじさんの草野球チーム入れてもらおうかと思って」

「!」

「市村の思惑通りで悔しいんだけどさ、やっぱ楽しかったんだよなー、野球。まあ、リハビリとかしながらだから、そんな無茶できないけど」

「良いと思う!」

 即答する私に、直は柔らかく笑って手のひらに指先を絡めた。

「リハビリ、手伝ってくれるか?」

「もちろん。ちゃんと投げられるようになるまで付き合うよ」

 クチナシの花が香る、夕月夜。

 白く咲き誇る花に、月色の花が寄り添うように咲いていた。



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