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EP3 上編*宿泊訓練の恐怖は尋常じゃない

聖の性格はアリスの魔法の影響により女になっています。

私は女性恐怖症だった。

だけど最近ふつうに喋れている。

なんというか女子は姉とは違うとわかったのだ。

うん、怖いのはやっぱ姉だけ。

「ひーちゃん、今日は宿泊訓練だね~」

そう。そうなのだ。今日は宿泊訓練。

幸い憧とアリスとは部屋割りがかぶらなかった。

だが警戒を怠ってはいけない。

まぁ、憧はいつも同じ部屋で寝ている。

しかし!宿泊訓練の空気に影響されて奴らは来る。

しかも、奴ら今回同じ部屋なのだ。

共謀してくることも考えられる。

ついに学校では二人の対策に部屋の前に男子を一人配置することを決定した。

しかし、彼女らの戦闘力では寮長クラスじゃないと止まらないだろう。

よって、こちらの部屋を守るのは男子寮長。

「…ったくなんで俺が…」

「いいじゃないですか、久しぶりに酒でも飲みましょう」

彼はなぜか顔を青くしていた。




  *   *   *   *   *




同室の女子は輝、氷、雹夜。そして…

「よろしくね煤鬼(すすき)」

「なんというか……聖さん感じ変ったね」

へ?というのは?

「男子のころは女子と話してなかったし」

ああ…怖かったからね。

「?」

いや、いい。気にしないで。

「これから、同じ部屋だし。よろしくね」

「「よろしく~」」「ほわぁ~」

というわけでバスに乗り込んだ。




  *   *   *   *   *




「おぅ山伏。お前もこのバスか」

…え?男子?久しぶりに声かけられた。

「…ぅ、ぅん……」

なぜ恐怖を感じるのだ?この子は男子じゃないか。

おかしい、ぞ……。

「…?どうかしたか?」

「ぃ…いや…な、にも…」

あ、意識が……




  *   *   *   *   *




「ど、どうした!山伏!?」

「狗牙(くが)クン?ひーちゃんがどうかしたの?」

輝がせっぱ詰まったように訊く。

さっきまで話をしていた狗牙はもっと混乱しているが。

「わからない…!きゅうに意識をなくして!」

「なんであの症状が!?聖?聖!」

憧も焦って聖に呼びかける。

「どこか休める場所は?」




  *   *   *   *   *




「…う……ん…?」

ここは何処だ?

「起きた?」

憧の声。

「ここは?」

「サービスエリアよ。気分はどう?」

気分はべつに問題ないけど?

「そう。で?何であの症状が出たの?」

あの症状……。

「あれは女性と話してるときにおこるのに」

男子と喋ったんだけど……

「けど?」

怖かった………。

「はぁ……。え?女性恐怖症が治ったと思えば次は男性恐怖症?」

うん……。

「はぁ~~?知らない!男子の友達はいないの?」

寮長しか………。

「まぁそうよね……聖は可哀相な子だもんね……」

ほっとけ!!

「じゃあ寮長をリハビリに使いなさい」

嫌じゃ!!寮長とは酒飲み仲間なの!

「ま、今回は部屋が違うし、輝に相談しなさい」

うん、そうだね…。


次は過去の話を挟みます。

お楽しみに~

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