表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

EP1 上編*そこは欲望の渦となる

さて困った事が発生した。

寮に戻ったはいい。だが――――着替えが男物しかないし、それに着替えようとしてルームメイトの男子が写真を撮るし。

で、今自分はそんなこんなで寮長室に来ていた。

目的は女子寮への移動だ。

「………よろしいですか?」

寮長は自分と同じ幽霊族だ。彼はよく自分の相談にも乗ってくれていた。

「いいだろう。しかしお前も大変だな。またうまい酒でも飲むか?」

幽霊族は体質が人間と異なるので、こういうことができる。しかし、

「……い、いや、酒はやめてくれ……。すまん…。忘れろ……」

彼はいつも自分から誘っておいてこうなる。彼自身酒には強いので他の理由だろう。

……あれ?身に覚えがないな…。

「……?どうしてですか?」

口調がどうも意識しなくても女々しくなる。そのうち考えることまで女っぽくなるんだろうか。

「……いや分からないなら良い。じゃあな」

「……はい。では、また。一緒に飲めるといいですね。」

そのときの彼は何故か顔を青くしていた。

さて、女子の寮長にはもう話は通してあるので、早速指定された部屋に向かう。

まだルームメイトが見つかっていない人がいたそうだ。

丁度いいのでその部屋にして貰った。

扉をあけると―――――、

「えへへ、ひーちゃん!」

バタン!扉を急いで閉める。

あぁ。頭が痛い……。

「ちょっとぉ!何でドア閉めるのよ!!」

ドカン!ガラガン!!扉が吹っ飛ぶ。

「………輝。ドアを破壊するのは……やめてくれる?」

まさか輝がルームメイトとは………。大丈夫だろうか。

「うんうん!大丈夫だよ!!」

なんで心がわかるんだ。……というか、騒がしいな。

「わ~い!ひーちゃんがルームメイトだ~」

ピョンピョンとはね回っている。

輝はサキュバスより猫又のほうがお似合いだろう。

何故神はこうも適当に生命を創るのだろう。

嗚呼…………。

「さ♪早速お風呂入ろっか」



………へ?

下編へと続きます。

感想などをドシドシください。

お楽しみに~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ