EP3 中編*宿泊訓練の恐怖は尋常じゃない
「男性恐怖症なんでしょ?じゃあリハビリとして男の子と会話しよう!」
輝。その発想はいいんだけどさあ………
「何で俺なんだ…?」
「ひーちゃんと仲いいじゃん」
けど、寮長とは普通に話せるよ?
「そうだ。そもそも何で聖、お前男を怖がる?女が怖いんじゃなかったのか?」
何ででしょうねえ?
彼女らは姉とは違うから?
「姉ねえ……そんな強いのか?」
おそらく寮長よりもつよいかと。
「よっぽどだね…」
「いつかやり合ってみたいな…」
やめたほうがいいよ…。
* * * * *
さて、寮長とは普通に話せるので別の男子。
最初のターゲットは!!
「さっきは大丈夫か?」
狗牙くん。
「……ぅ、ん。だ、だいじょ、ぶ…」
大丈夫じゃねぇ。こっちは今にも倒れそうだ。
「…ご、ごめ…や、やっぱ…ギブ」
「はいはい。狗牙クン、またね~」
「お、おう」
あ~こら、引きずるな。
* * * * *
こうして何も解決できないまま、旅館についた。
「妖館?」
なにこれどっかで聞いたことある。
「はい。皆聞いて。これから浴衣に着替えてもらうけど、女子+男子一人のグループは女子が着替えてから男子が部屋で着替えるように。男子、しっかり守り通しなさいよ」
着替えですか。
「な、なによ…」「ひーたん?」
覗いたらコロス。
「あまみん、アーちゃん。覗かないよね?」「ほわぁ~」
「なぜ皆身体を抱くのよ」
お前とアリスがいるからだ!!
「だいたい私たちの部屋は逆方向よ」
お前らと一緒の子がかわいそうに…
「そうねぇたぁっぷり観賞してさわって…フフフフフ」
「楽しみだねぇ」
こ、こいつら……
* * * * *
さて、浴衣です。
「帯ってどう締めるの?」
女になってからいちどもやったことがないからわからない。
「聖ちゃ~やってあげるよ~」
ありがとう氷、ってうひゃあ!
「どうしたのひーちゃん!?」
い、いや…氷…変なとこあたった。
「ごめんね」
う、うん。
「だ、大丈夫か!!?」
あ。
宿泊訓練の話は上中下で収まりそうにないのでなんらかの処置をとる事にします。