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2. 婚約者

 俺はシェパート・ランスリー、皇族特有の黒髪に金の瞳を持つ。ランスリー帝国の第一皇子だ。

 そしてもうすぐ成人の16 歳を迎える俺は、立太子する。その関係で隣国に挨拶回りに来ていたのだが...


そこで天使に出逢った。



「ほら、マリー。皇子殿下ですよ。ご挨拶を」



 その子は宰相の娘だそうで、偶然王宮に登城していたらしい。



「はじめ、まちて、あまりりす・ふりあん、ですっ!しぇーと、でんか、ごあいさつ、もうちあげましゅっ!..かんじゃっちゃ」



 その瞬間、撃ち抜かれた。というよりぶん殴られた、と言うべきか?舌足らずな喋りかたと、ひとつひとつの動きのあまりの可愛さに衝撃を受けた。可愛い、可愛すぎないか?



「...あ、ああ、あああ、」


「..殿下、返事」


「あ、っコホン、初めまして、アマリリス嬢。シェパート・ランスリーという。よろしく」



 その瞬間。ぱああああ、という効果音がつきそうなほどニッコニコになったアマリリスにシェパートの心がまた撃たれたのは言わずもがな。


 そこからのシェパートの行動は速かった。立太子後、あれよあれよと言う間に侯爵や国王の了承を得て、アマリリスと婚約を取り付けたのだ。


 その年齢差、驚異の12 歳。皇太子の婚約者としては異例の幼さで歳の差だった。


 その婚約には、


 父曰く、娘への愛は他とは比べ物にならない。任せるに値する権力と愛だ。んだとクソが。

 王曰く、あの圧力に負けたゴニョゴニョ。うちの息子と婚約させようとゴニョゴニョ。


 とまあ、そんなこんなで、齢4 歳の悪役令嬢、アマリリス・フリアンは隣国の皇太子殿下の婚約者となった。


 ...ど、どういうことっ?!

本日から完結まで8時・20時の1日2本投稿します!

お付き合いよろしくお願いしますm(__)m

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