第四話 冒険者登録、なのです!
「それでは、よーい、始め!」
…………やっぱり、なにかあの人、変ですね。
というよりか、なにか魔法をかけているような……あぁ、幻術ですかね!
この世界じゃ、幻術をかけていないと危険に遭うことも少なくないですからね。
「なにかありましたか?遠慮せずきてください」
「それはごめんなさい。あなたが幻術をかけていて、一瞬驚いてしまいました」
「っ!…………分かったのですか、私の幻術が」
「はい。私、魔力は多いほうと言われておりまして」
エルフの里の人にも認められました。
「そうなの。それでは、そろそろ始めましょうか」
「はい、よろしくおねがいします」
私は、挨拶をすると、彼女の近くまで転移する。
彼女は少し驚いた表情を見せたが、木剣で斬り掛かってくる。私も、あらかじめ渡されていた木剣を握る手に、力を入れて打ち合う。
こ、この人、強いです!!あのエルフの里にいたどんなエルフよりも!
結果、負けてしまいました。一時間くらいはもったと思うのですが。
相手が風魔法を纏って剣を打ちつけてきたのを、一発食らってしまいまして。急いで遠くに転移したのですが、彼女も空間魔法が使えたみたいです。転移で距離を詰められ、剣でノックアウトされました。
でも、聞けば彼女は少し前に登録した新人らしいのです。やっぱり冒険者は強い人が多いのですね。流石です。
私は何故か、Aランク冒険者になりました。この街で2番目に高位の冒険者です。
Sランクの女の子とほとんど互角に渡り合ったから、だそうです。互角、と言われると微妙ですが、もらえるものはもらっておきましょう。
Aランク以上になると、月に3つ以上の高ランク依頼を受けることと引き換えに、ギルドから依頼料とは別にお金が支払われるらしいですし。
考えていた通りの安定した職業ではないですが、これも悪くはないです。冒険者、頑張りますよ!
ちなみに、登録名はルリにしておきました。
……ファミリーネームは、先に書くのかあとに書くのかが分からなかったので。
お読みいただきありがとうございます!面白いと思っていただけたなら嬉しいです!