第三話 いざ、クルハへ、なのです!
「景色が良いですっ!」
やっぱり、空を飛ぶのは良いですね。風が気持ち良いです。
なんでたくさん飛んだことある感出してるんだって思いますか?特訓でめっちゃやらされたのですよ。
空を飛ぶ感覚に慣れなくて怖がっていた私を、崖の上から突き落とした人がいたんですよね……。50メートルはありました。
……あのときは死ぬかと思いました。
風魔法を重ねがけしているので、普通より早く進めるのだそうです。
これは私が編み出したので、この魔法を使えるのは私の知り合いだけかもしれません。
…………やっと着きましたねぇ。空の旅、意外と疲れるんですよ?精神的にも。
私は今少女の姿なので、少し大きく見えるように幻術をかけてから行きます。
「よし、ちゃんとかけられましたね。さっそく、冒険者ギルドに行ってみましょうか」
「すみませーん」
冒険者ギルドのドアを開けた瞬間、たくさんいる冒険者の視線がこちらに向きます。
ひえぇ。クソ雑魚メンタルの私は、たくさんの人の注目なんてお断りですよ!
「冒険者登録、お願いします」
「はい、分かりました。冒険者のルールなどは分かりますか?」
「はい。知人に教えてもらいました」
クラリスさんにはお世話になったなぁ。冒険者のルールとか、気をつけなきゃいけないこととか、全部教えてもらいました。
「それでは、説明を省かせていただきます。ランクの方の説明は絶対なので、させていただきますね。
まず、冒険者にはFランクからSSランクまであります。Gランクもありますが、子どもしかなれません。FランクからBランクまではこのカードですが、Aランク以上は色が変わります。
始めのランクを決めるため、戦闘力チェックを行います。こちらへどうぞ」
そう言って私が通されたのは、なんというか……体育館?みたいなところです。
「それでは、戦闘力チェックを行います。えぇっと、今日は……アイスさん、お願いします」
「よろしくお願いします」
私は頭を下げると、向かい側にいる相手を見ます。
あれ?あの人、なにかあるような気がします。
お読みいただきありがとうございました。書く時間がなくて進んでいませんでした。他の作品もよろしくお願いします。