表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/29

後の祭り

「それで?どうしたの?」

葉子はかなり興奮しているようだった。

帰宅してすぐ葉子に電話したのだ。

橋野はあの場所で私を待っていた。

「待ってたの?私がさっきの人と一緒に来たらどうするつもりだったの?」

「付き合ってるの?そうは見えなかったから」

なんだか腹が立った。

「自分には2日後に彼女が出来たけど、1ヶ月過ぎても私には彼氏が出来るわけないってこと?」

つい感情的になってしまった。

「振られたのは俺だろう?」

橋野は冷静だった。それが余計に私の癇に障った。

「振られたのは私だよね?私と付き合ってる時から杏奈と会ってたでしょ?」

橋野の反応が変わったのが分かった。

「気付いてないと思ってた?私に別れようって言わせたのは橋野でしょ!振られたのは私でしょ?」

「何であの時言わなかったんだよ」

橋野も少し声が大きくなった。

「あの時、何て言ったら良かったの?杏奈と会わないでって?彼女じゃなくて私を選んでって?そう言ったら何か変わった?」

もう止まらなかった。こんな風に詰め寄りたくなくて別れを選んだのに、本末転倒だ。別れてから責め立てるなんて格好悪い。

「ごめん」

橋野はそれ以上何も口にしなかった。

それは何を謝ってるのか分からなかったけど、私とやり直す気がない事だけは伝わって来た。

「それで帰って来たの?元サヤかと思ったのに」

葉子は残念そうだ。

「光ちゃんは一体何しに来たの?」

「確かに!」

すっかりヒートアップして気付かなかったが、橋野はなぜ私を待ってたのか、謎である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ