プロローグ4
本当に申し訳ないのですが、作者の小説書くスピードが遅すぎてプロローグが終わりませんでした。つまりTSまでいけなかったです。つ、次こそはプロローグ終わらせれます。短いので明日新しい話を投稿してから見るのもありです。
それでも見てくれる方はどうぞ…
夜になった。
カシエルとチャノレンジの二人は、夕方のうちに焚いた焚き火を囲み、未だ喋りあっていた。カシエルが焚き火の上の鍋を沸かしながら、山で取った食べれる材料を洗って切ったりしながら、二人は身の上話や思い出話に花を咲かせる。
余談だが、チャノレンジは焚き火を焚く時や料理を作る時の、カシエルのあまりに鮮やかな手並みに驚嘆した。
「あんちゃんすげぇな!こんなに早く綺麗に料理できんのか!さっき旅を始めて二週間くらいしか経ってないって言ってたけどよ、それでこの手並みならあんちゃん旅人の才能あるぜ!」
「僕はこういう外で作る料理はたまに実家でしてたので、慣れてるだけですよ。外で食べるご飯は家で食べるご飯とは少し違って新鮮で面白いので、子供の頃に一人でもできるように練習したんです。それで親に振舞ったりして……懐かしいなぁ。あとチャノさん。僕のことはエルって呼んでください、二度目ですよ」
「おっと、悪いエル。どうにも命の恩人って意識が抜けなくてなぁ……子供のエルはいい子だったんだなぁ」
「いえいえ、そうでも無いですよ。子供の僕は勉強があんまり好きじゃ無かったので、勉強の時間によく家を抜け出したりしてました。その後友達の家に匿わせてもらったりして……まあ僕の村は人口が少ないのですぐバレたんですけどね」
「へぇ〜、意外とお茶目さんなんだな」
「チャノさんはそういう感じの子供の頃にしてた事ってあります?」
「俺?俺は〜そうだな……親の目を盗んで酒を呑んでみたり?」
「え、意外と結構な事してますね…?」
そんなこんなで話し込み、時間が過ぎてゆく。
カシエルは二週間ぶりに人との楽しいお喋りを、チャノは自分との語らいを楽しんでくれるカシエルに気を良くしていく。
話題は移り変わっていき、チャノの仕事についての話題になる。
「えっ!?チャノさんは冒険者なんですか!?」
カシエルはとても大きな声を出して驚く。
冒険者とは文字通り、この世界を冒険する事を職業とする者たちの事だ。そしてその職務はこの世界の未開拓地を発見又は探索し、未知を既知とする事だ。
しかし、それだけではカシエルがこんなにも驚愕している理由にはならないだろう……いやなるかもしれない、がそれだけではない。
冒険者という職業は、一朝一夕になれるものでは無い。
世界を冒険するというのはとても危険な事だ。死ぬ要因が至る所に転がっている。未開拓地を進むのだから、その危険性は計り知れない。
把握出来ていない地形、整備されていない道、未だ見ぬ脅威、自然が産む天災。
それらに身をさらされながらも、この世界を冒険し未知を切り拓く者達。
それが冒険者だ。
そんな危険な職業だがその実、なんと冒険者に憧れる人間は大勢いるのだ。
人類の辿り着いていない世界を切り開く者達、なんともロマンと夢溢れる響きなのだろうか。
まあそんなこんなで、細かい説明は省くが冒険者になりたい人間は沢山いる。
だが、国としては民間人にそんなに危険な職業を任せるわけにもいかない。
そこで、冒険者になるにあたって資格が必要になった。
そしてこの冒険者の資格なのだが……
取得するのが非常に困難だ。理由は一つ。
取得する為には試験を受けないればならないのだが、これがまた手厳しい。
筆記テストでは、今判明している危険な植物や生物に気候、採れる物で食べられる物と食べられない物の見分け方など。全てを網羅していないとそもそもスタートラインにすら立てない。
身体テストでは、一定以上の基準を満たしていないと失格。知能指数テストも同様。
他にもあるがまあ多いので省く。
それほど高水準の試験を受かり、やっとなれる職業なのだ。冒険者は。
ここまで説明すればカシエルがこれほど驚いた理由も分かるだろう。
「エ、エリートだったんですねチャノさん……」
この一言に尽きるのであった。
見てくれてありがとうございます!
こんな初めから次回予告詐欺する奴()