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オオカミ魔物で異世界転生  作者: コインチョコ
17/31

16 ドラゴン狩り?そんなことより食欲だ! 中編2


前回までのあらすじ!

マナちゃんさんVSドラゴン勃発!

で、結果――。


「私の勝ちだね♪」


倒れ伏すドラゴンの頭の上に、マナちゃんさんが立っている。

対するドラゴンと言えば……。


「…………」


返事がない。ただのしかばねのようだ。


え、戦闘シーン?そんなの無いよ。

なぜならば、一瞬の内に終わったからさ!


俺の記憶によると、2人が対峙した瞬間のことだ。


「ハハハハハハ!死ね!」


ドラゴンが爪を繰り出したように……見えた。

そして、マナちゃんさんが何かの呪文をそれ以上の早口でぶつぶつと唱えて、2人の姿が一瞬ぶれて、消えた。


速すぎて何やってんのかなんて全然分からなかった。


とにかく、次の瞬間には勝敗は決していた。


マナちゃんさんがドラゴンを気絶させて、その上に立っていた。

息づかいはあるから生きているのだ。


マナちゃんさん強すぎる。笑うわこんなん。




それでドラゴンの人、ヘルファイアーさんが起きた訳ですが……。


「で、ドラゴンさん?なにか言いたいとは?」


「言い訳次第ではあんたの首が飛ぶと思いな! 」


でっかいドラゴンが伏せの姿勢のままで、美少女2人から圧迫面接紛いの尋問を受けるというカオスな空間が出来ていた。


それに対して、容疑者のヘルファイアーさん(665)は、


「何も、俺は何も謝ることなどないぞ!この森に移り住んだだけだ!」


見事な開き直りを見せた。

これはマナちゃんさんもちょっと困惑顔だー!素直!圧倒的素直!素直過ぎる!!かわいい!


ハルカさんに至っては、マジギレ寸前のご様子ー!

額に浮かぶ青筋が激しい怒りを物語っているー!

戦いが終わった後での血は見たくないぞー!

さあ、ヘルファイアー選手、どうする!?


「まあ、落ち着け、俺はこれ以上は抵抗もしないし……出て行けと言うならばこの森も出ていこう」


おっと、やけに素直になりましたねー。

ハルカさんが構えた戦斧が振り下ろされるのを恐れているのでしょうか?


ここで解説役の解説さんに意見を伺いましょう。


解説さんはどう思います?


『……どうやら、彼女はドラゴンの中では生存本能の強い個体のようで、自分よりも強い者には歯向かわない主義のようです。ましてやここには格上が2人。逆らえば死ぬと思っているのでしょう』


ヘタレだー!圧倒的!ヘタレ!ヘルファイアー氏!それで良いのかドラゴン!


『彼女は賢いだけです。あなたと違って』


……解説さん、急に毒を吐くのはやめて。テンションめっちゃ下がるから。


解説さんのドクドクで俺は正気に戻った。


で、ドラゴンさんは生態系を乱す恐れがあるとの理由で森から出ていくこと通告したマナちゃんさん。


その通告に従い、ドラゴンは何処かへと去っていった。


ハルカさん曰く、南に向かっていったとのこと。


そして夕方。待ちに待った食事の時間が来ました。


でも結局、味はしない。

これじゃあ心が死んじまうよ。


あーあ。現実で人間だった頃は、色んなものを美味しく食べてたのになー。


あ、そうだよ。簡単じゃん。


犬の体で味覚が無いなら、味覚のある体になればいい!


人間になればいいんだ!




と言う旨の話しをマナちゃんさんに念話で伝えた。


人間になりたいのですが、マナちゃんさんはそういう擬人化魔方とかは使えませんか?


っていう感じのニュアンスで。


「え?人間になりたい!?面白そうだね!ちょっと待っててね!」


マナちゃんさんには大層驚かれたが、彼女はすぐに書斎に篭ってなにか研究を始めた。

なにか面白いことを言っただろうか?


そして、半日が経過した。時刻は既に朝だ。

飼い主に俺のワガママで完徹作業をさせてしまったことは、この使い魔、痛恨の痛手だったが、その甲斐あって人間になれる方法が出来た。


「できたよナナちゃん!人間になれる魔法薬だよ!」


マナちゃんさんが書斎から抱えて出てきたのは、フラスコに入った赤い液体だ。血のように赤い。

これが、魔法薬なのだろうか。

ホントにこんなの飲んで大丈夫なのだろうか……。


少し不安になったので、解説さんに調べさせて安全と効果を確認することにした。


『この薬の成分は安全と判断しました。効能も人間化すること以外は特に副作用も確認されません』


じゃあ、安全だな。


マナちゃんさんが手にするフラスコから、魔法薬は俺の腹の中へと消えていく。


そして、薬を飲み終えた途端、進化の時と同様に体がとても熱くなり、オオカミ魔物から人間への変化が始まった。


熱い!熱いぞ!毛皮脱ぎたい!!

体中が激しく痛む。

痛い!


『それやったら死にますよ』


解説さんの冷静なツッコミにも反応できない。


そして、熱さと痛みが引いていく。


長い手足とその先にある5本のすらりとした指。

肌の色は白い。そして、胸が重いな。視線を下に向けたら、そこには視界を塞ぐ大きな胸が!


そして、


魔物だから当然、服は着ていなかった。


とんでもない裸族女が生まれてしまった。


「うわぁぁぁあ!キャアアアア!」


マナちゃんさんが俺を見て、悲鳴を上げる。



マナは恥ずかしいやら、他人の裸を見てしまった罪悪感やらでパニックになっているのだ。

基本的にボッチのマナは、こういう裸の付き合いに耐性がない純情乙女だったのだ。




「マナちゃんさん!成功だ!人間になれたよ!」


そんなことには露知らず、俺は大喜びでマナちゃんさんに走り寄る。


「いいから服を着て!!!」


パニックになったマナちゃんさんに、思いっきりアッパーされて失神KOされる俺だった。





プロット通りに進まなくて草ァ!

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