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オオカミ魔物で異世界転生  作者: コインチョコ
16/31

15 ドラゴン狩り?そんなことより食欲だ!中編



うわあああああああああ!!!

あああああああああ!!

ドラゴンだあああああ!


『うるさいですね。少し口を閉じてはいかがですか?』


うるさい!あああああああああ!


「食ってやるぞ毛玉の畜生めが!!」


戦闘開始からずっと、必死に攻撃を避ける俺をドラゴンが追いかけ回すリアル鬼ごっこ状態が続いている。


何故だ!?なぜ俺がこんな目に!!


『ハルカさんがあなたの力を見たいと言ったからですよ』


そうだった、畜生!

二人の方を見れば、俺のご主人様のマナちゃんさんは魔法の杖を握って手に汗握っている様子だが、ハルカさんに至っては地べたに座りこんで酒まで飲んでいる。

完全に物見状態だ。


「頑張って逃げろよ、犬ー」


「ナナちゃん!逃げ切って!」


熱い声援(ラブコール)も今は空しく聞こえる。むしろ殺意沸く。助けろや。


『その他力本願ぶりは見事です。私に手があれば拍手をしていましたよ』


うるさい!!


そうやって解説さんと言い合ってる今も、ドラゴンとの命懸けの鬼ごっこは続く。


「灰になれぇぇぇ!!」


全てを灰にする炎のブレスを吐いてくる、名前も知らんドラゴン。


『彼女の名前はヘルファイアーです』


あぁ、ああ、そうかよ!そうですか!

「地獄の火」なんて良い名前だなおい。


『逆ギレしないでください。それでも男ですか?』


今は女だよ!生後3ヶ月のピチピチの幼女だよ!


『中身成人男性の幼女なんて、なんとも嫌な子供ですね』


やかましいわ!


「己、猪口才な!!逃げ回らずに堂々と戦え!」


とか、無茶振りかますドラゴンのヘルファイアーさん。

俺とあんたじゃ、戦闘力5のおっさんとラ○ィッツくらい差があるんだぞ。


あんたの指先1つでダウンするんだぞこっちは!


という俺氏の主張を念話に乗せて送ったみた。


「ハハハハハハ!!お前は口先だけか!!他の毛玉族はもっと誇り高かったぞ?所詮は使い魔に身を落とした程度の毛玉だな!

ハハハハハハハ!」


とことん俺を嘲笑うヘルファイアー氏。


解説さん、そろそろ分析の結果を見せてください。

出来てるんだろ?知ってんだぞ!


『では、彼女の弱点を解説します』


ステータス表記の項目にヘルファイアーの弱点が追加された。


弱点/尻尾の付け根、肛門付近への攻撃。


解説

ドラゴンは尻尾と肛門の周囲には他の部分に比べて、比較的薄く弱い鱗で覆われているため、この部分を弱点とする者が多い。


良い感じに弱点が分かった。


じゃあ、反撃開始といこう。

幸い相手は俺を舐めきっている。反撃してくるとは夢にも思っていないはずだ。


水流カッターで、ヘルファイアーの顔、もっと言うなら目ん玉を狙って攻撃する。


攻撃は直撃したが、怯むどころか瞬き1つしない。


やっぱりだ。


やっぱり、ドラゴンは蛇と同様、眼球も透明な鱗に覆われていた。


急な反撃に少し驚いたようだが、ヘルファイアーは直ぐにまた得意げになる。


「ハハハハハハハハハハハハ!!『窮人竜を刺す』か!だが、お前程度の毛玉に刺される俺ではないぞ!」


また知らないことわざが出てきた。多分、『窮鼠猫を噛む』と同じニュアンスかな。


そんなことより、攻撃が効かないのは辛い。水流カッターじゃ陽動にも目眩ましにもならないじゃないか。


弱点を攻撃するなら、背後を取らなきゃいけないのに、これじゃあ逃げるしかないわ。


ここで、解説さんが妙案を思いついたようだ。


『魔力分身などはいかがですか?』


分身と聞くと、あの忍者漫画の影分身を思い浮かべる。

それいいね。どうやってやるの、それ。


『あなたの魔力を私が遠隔操作するだけです』


お手軽過ぎない!?


でもいいや。じゃあ今すぐやってください!


『了解』


ブオン!と俺の体から俺の姿をした赤い魔力の塊が飛び出してきた。


『こっちですよ、かかって来なさい』


解説さんの声で挑発までしてる。


「む、分身か……。面白い!!」


ヘルファイアーは分身に夢中になってるし、これなら行けそうだ。


意外と強い解説さんが戦って気を引き付けている間に、俺はヘルファイアーの背中に回りこむ。


そして久しぶりの魔力光線(マギカブラスト)をチャージ。


体内を巡り、口内に溢れる俺の赤い魔力(パトス)が口先に幾何学模様の魔方陣を形成し、炎の輝きを魅せる。


おお、久しぶりだけど演出豪華になってる!


「お、必殺技か?いきな、ワン公!」


ハルカさんから声援が飛ぶ。



俺自身、これならもしかしたら、勝てる気がしなくもない。


確かに、俺とヘルファイアーの戦闘力の差は大きい。

それこそ、さっき言ったように、農民のおっさんと戦闘民族位の差がある。

なら、この一撃で全てを決めるしかない。

狙いは尻尾の付け根!!

そこが弱点だ!


行くぞ!これがお待ちかねのフルパワー、100%の力だーー!!


くたばりやがれぇぇぇーーー!!


俺の全魔力を注いだ極太の赤い魔力の光線が地面をえぐりつつ、ヘルファイアーの全身を飲みこむ。分身の解説さんごと。


『くぁwせdrftgyふじこlp』


ワケわからんこと言いながら解説さんは消えてった。


やっべえ……相棒殺しちゃったかも……。


『あなたは私を殺す気ですか!!』


頭の中にキーンと響く怒鳴り声。解説さん無事だったか!良かった!


『自分で巻き込んでおいてこのふてぶてしさとは、見習いたいものです』


で、ドラゴン・ヘルファイアーの方は……。

全魔力をぶちこんだんだ。無傷な訳がない。

やったか?!(フラグ)


光線の残り香の赤い霧が晴れると、そこには元気に走り、迫ってくるヘルファイアーの姿が!!


「殺してやる!!殺してやるぞぉぉぉ毛玉ぁぁぁあ!!!」


殺意に満ちた呪詛の言葉付きで。

魔力を使いきり、もはや身動きすら満足に取れないが、俺は一途の望みを懸けて念話での説得を試みる。


ボクね、暴力は良くないと思うの。暴力はとっても怖いし痛いの。だから落ち着こうよ?ね?話し合おうよ。


「ハハハハハハ!!よほど苦しんで死にたいようだな!!」


あ、怒りという火に油どころかガソリン注いじまった。

助けて!解説さーん!


『お死にください』


ハルカさーん!


「あたしは見てるだけだよ。自分で頑張んな」


マナえもーん!!


「そろそろ交代の時間だよ♪ナナちゃん♪」


二人が冷たく俺を見捨てた中、マナちゃんさんだけがようや重い腰を上げてヘルプに入ってくれた。


マナちゃんさんは杖の先っぽに魔方陣を展開し、俺とヘルファイア間にー結界?らしきものを張って俺とヘルファイアーを完全に隔離してしまった。


「むう、お前か小娘」


「そうだよ。次は私が相手だよ」


怪物2体が向き合い、俺は完全に蚊帳の外になってしまった。

……今のうちに逃げられないかな?

あと腹が減った。


主人公準最強タグが仕事してないの(´・ω・`)

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