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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

土下座シリーズ

土下座するから赦してくださいヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ ~王弟視点~

難産でした。


お待たせしてしまい申し訳ない。(>_<)









ようやく────宿願が果たせる。


この国の王太子のやらかしたとんでもない大事おおごとに、王城内にいる役人達は上から下までケツに火が点いた如く大騒ぎしながら駆け回っていた。現国王の弟であり宰相を務めるユリウスは薄ら笑みすら浮かべながら皆の様子を眺めている。


すぐに事態を重く見た外務大臣が自分の義理の息子をフラワー国に向かわせたがこの一件は決して解決することは無い。



(なにしろ………私の愛息子にフラワー国王へ、我が国の王の処罰を求めたのだ。まず間違いなく我らが王の首は落ちる)



この国の王を引きずり落とし───絶対王政という時代錯誤もはだはだしい腐った制度を崩壊させる絶好の機会に胸躍らせながらも、同時に、ユリウスの胸中にはフラワー国王へ使者として向かった愛する息子の姿が鮮やかに浮かんでどこかで軋むような音が聞こえる気がした。



(許せ、エドガー………お前を犠牲に国を建て直そうとするこの私が、未だお前を息子と呼ぶことを)



使者に選ばれた愛息子エドガーに、フラワー国王へ嘆願の要請を頼んだユリウス。


エドガーはユリウスに笑いながら任せてください、父上。と言って頷いた。


そのエドガーのすべて承知しているという態度にユリウスは内心己が情けなく、そしてそんな役目を押し付けることしか出来ぬ自分を呪った。



(憎んでくれて構わない。恨んでくれて構わない………それだけのことを私はお前に強いているのだから………)



だがお前だけを逝かせはしない。


絶対王政とはいえ国の宰相であり王族で、王位継承権を三番目に持つユリウスも、その責務と責任を裁かれて首が落とされるであろう。



王と、王太子の次に。



国を立て直すのであれば今いる王族は不要となる。

その血筋が残れば野心溢れる王侯貴族によって時代の国王選びの火種にされるのは必定、彼の偉大なる国王がそのような禍の種を見逃すはずがない。



(あの時……フラワー国の従国になると決まった時に法治国家に変えられなかったのが悔やまれる………)



先代国王が在位中はこの国は周辺諸国のどこよりも豊かで治世の安定した国であった。しかし先代国王が亡くなり現王が即位してからすべて狂ってしまった。


現王は賢王として名を馳せた先代に対して強いコンプレックスを抱いていた。現王あには決して政務に対しては凡愚ではなかったが、周りによって甘やかされ何でも肯定されて幼少時を生きてきた現王は先代が王太子位を持つ者の義務として帝王学や視野を広げるための留学、そして暗殺を危惧しての毒ならしの訓練を受けさせようとしたが奴は尽くそれらから逃げ回った。


帝王学の教師は言うことを聞かないと言って大怪我を負わせ。留学は一体どうやったのか、前日になって何故かユリウスが行くことになり。そして毒慣らしに関しては用意されていた解毒剤を捨て、慣らしの為にメイドが持ってきた毒をそのメイド自身に飲ませて殺すなどもはや誰の目から見ても次代の王に相応しくなかったのは明白だった。


先代は兄を廃嫡して私を後継者として指名しようとしていた程だ。


だが先代の突然の死にその話はなくなってしまった。兄を廃嫡しようとした直前の出来事だった為に誰もが兄の暗殺を疑ったが、証拠はなかった……。それに、兄に先代を暗殺するだけの技量と采配が果たして出来るか? という疑問もありすぐに兄を疑う声は小さくなっていったが………。


兄が現王と即位してからというもの。あの馬鹿はまともに政務の一つもしやしない。他国から嫁いだ王女にすぐに夢中になってあっさりと世継ぎが生まれたのは良かったが、双子は不吉だと弟王子を生まれてすぐに首を絞めて殺そうとしたのを私が止めねば今頃エドガーはこの世にいなかっただろう。


現王の子殺し未遂を知った王妃の怒りようは凄まじかった。当たり前である。命懸けで産んだ我が子をその父親が不吉だとヌかして殺されかけたのだから。この国に元からそういったしきたりがあればまた話は違うのだろうが………生憎と、我が国にそのような決まりはない。それは私がいる時点で明らかだ。



それから数年後、現王と王妃の仲は冷たく冷め切っていった。これは、王妃が我が子を殺され掛けたことで現王に冷たく接したとかそういった理由ではない。単に現王自ら王妃の元に通わなくなったのだ。もちろん、公の場では仲良い夫婦を演じてはいたが………。


それからまたしばらく経った頃だった。

王妃の母国の侯爵家と、我が国の侯爵位を持つ者との縁談が纏まったのは。


嫁いでくる侯爵家の令嬢は国元で『可憐なる華姫』と名高い社交界の花形令嬢。なんでも王妃の母国に訪れた我が国の侯爵は、国王主催の夜会でその令嬢と出会い、互いに一目惚れしたとのこと。


当時まではまだ財政も豊かだった我が国と食糧自給の高さから貿易に強かった王妃の母国はこれを機に再び婚姻による同盟強化に乗り出した。


現王と王妃の冷め切った関係は、王城内で危機感を覚えていた私達はまさに渡りに舟と嬉々として二人の婚姻を進めた。


現王にも念の為、意見を聞こうとしたが一言、『好きにせよ』と言われたきり。それ以来意見を伺いもしようとしなかった。



それから一年しない内に二人は結婚した。



二人の婚姻の手続きをしたのが私だった。



だからというわけではないが、私は二人の様子をそれとなく見守っていたのだ。


私は王弟。

この国では継承権争いを防ぐ為、現王に子供が出来なかった時か、不測の事態で他国と婚姻を結ぶ以外ないといった事態が起こらぬ限り私は結婚出来ない。とっても、今は養子のエドガーが居るため私は結婚出来ないだろうが。



今思うと、私は羨ましかったのかも知れない。



夫婦幸せそうに互いに微笑みながらバージンロードを歩く二人に。私は憧れを抱いたのだろう。決して、手に入れられない、隣で歩く誰かの存在を。


厳密王は公平を期すため臣下の結婚式やその宴の席には出ないことが決まっている。


故に、現王が嫁いだ令嬢を初めて目にしたのは、新年で国王王妃二人が主催する夜会だった。




夜会に入った二人は、互いにしか見えていない風情で仲良く会場に足を踏み入れた。



侯爵は会場に居る着飾った令嬢には目も向けず。冷淡が服を着て歩いているような男がただひたすらに、愛しげに妻となった娘をとろけそうな─────アレの性格を知るこっちからすれば悪夢のような────顔で寄り添い。


妻となった娘はそんな夫の姿をはにかんだ笑顔で見詰めた。彼女の姿は噂に違わぬ可憐で………しかもどこか艶のようなものを感じる相貌をしていた……。




この会場に居る全ての独身貴族は幸せ一般なあの男に殺意を抱いたのだろう。




そんなどうしようもない嫉妬を覚えさせる程に、彼女は『可憐なる華姫』であった…………。



だからこそだろうか………そんな彼女に現王が目を付けてしまったのは。


夜会のさなかに現王はユリウスを呼んだ。そして隣に王妃が居るにも関わらずあっさりとユリウスに告げた……。




『夜会が終わり次第、あの娘を余の寝室に上げよ』




ユリウスと王妃は瞬時に凍りついた………。

そしてその凍りついた空気は夜会全体に走った。それは侯爵夫婦も同じこと。いや、夫の侯爵に関しては現王を不敬にも睨み付けている。青ざめ震えている妻を強く抱き締める。


その空気を破るように王妃は憎々しげに夫である現王に告げた。



『それは………あの侯爵 夫人・・を召し上げるということですか? わたくしの同郷・・である、あの侯爵夫人を』



棘の籠もった王妃の言葉には現王に対する憎しみがありありと込められていた。現王に嫁いだ王妃は既に現王の性格をしっかりと把握していた。王妃はもう、現王に愛されていた頃の娘では無く。一国を護り背負う、気高き一人の貴人であった。


王妃の棘に気付いた現王は鼻先に皺を寄せて王妃を睨み付ける。



『余の命令に口を挟むきか?』


『お言葉ながら。彼の侯爵家に嫁いだ令嬢はわたくしと故郷を同じくする者。わたくしの祖国とこの国の関係は悪化の一途を辿っております。そのような時に、あのように幸せに寄り添う二人を引き離すはその同盟に亀裂を入れる行為かと…………この国の決まりは重々承知しておりますが、ここは一つ、国の為に、二人を引き離そうとするのはお止めくたさいまし……!』



仲良く会場に入った二人の様子に安堵していた王妃からすれば現王の命令は祖国と我が国、そして周辺諸国にどのように写るのか? それを危惧しての諫言であった。



『私も王妃様と同じ意見です。────同盟強化の為に結んだ両国の婚姻を陛下の気紛れで壊すわけには参りません。どうぞ───お諦めください』



現王はフンッとそっぽを向いて忌々しげに侯爵をひと睨みすると酒を煽り始めた。その様子にユリウスも王妃もやれやれと思いながらもそれぞれ夜会へと戻っていった。


これで、何故あの時、終わったなどと思ってしまったのだろうか………?



新年の夜会から僅か二月後、侯爵夫婦は爵位を弟に譲り渡して王都から出奔した。



ユリウスも王妃も知らない間に現王は侯爵家に遣いを出していた。それは現王に対する不敬罪にて侯爵家一族すべてを処刑するという勅命。


撤回させたくば侯爵夫人を国王陛下の愛人として城に召し上げさるべし。




そんな………ふざけた勅命が出されていた事に、私は気付けなかった…………!!




それから現王の執拗とも言える元侯爵夫婦の追跡が始まった。ユリウスを筆頭に多くの家臣が現王を諫めるも、現王は聞く耳を持つどころか不敬だ、一族諸々処刑にされたいのか!? と王権を持ち出して騒ぐばかり………王妃に至っては現王の暴挙に衝撃を受けすぎたのかこの一件を聞いた瞬間に倒れてしまった。


恐らく、祖国と我が国の交易、貿易による損害額と同盟の崩壊をどう回避すべきか、どう対処するべきなのか? そのプレッシャーが一気に掛かってしまった為だろう。こちらとしても頭の痛い話である。


目覚めた王妃とユリウス達臣下は現王の暴挙によって起こされた国の危機をどうするべきかの会議を密かに行った。


自ら起こした危機にも関わらず、現王は会議を不在。逃げ出した元侯爵夫婦の追跡に駆り出した騎士・近衛・衛兵団にさっさと見つけろと激を飛ばしている。


そして王妃とユリウス達は苦肉の策として元侯爵夫婦は流行病の為病死した、と王妃の祖国に通達することにした。勿論、疑われるどころかむしろ確信を持って我々が何かしたと勘ぐるだろう。しかし決定的な証拠が出てこなければ彼の国もおいそれと戦を仕掛けてはこないはずだ。逃げ出した元侯爵もその辺りはわきまえている。恐らく彼は、今のうちに外国へと逃げ出して奥方と共に健やかに暮らしていることだろう。


まさか現王が既に出国制限を掛けていることを知らなかった王妃とユリウス達は暢気にそんなことを考えていたのだった。それが間違いだったとわかった時には既に手遅れ。


出国制限を国を跨ぐ商人にも厳密に掛けてしまったが為に国は経済的に大ダメージを喰らうことになった。


その内、熱が冷めるだろうと思っていた現王は時間が経つに連れて元侯爵夫人に対する執着を異様なまでに強めていった。度重なる兵達を使った捜索は、どんどんと国の財政を圧迫。処刑覚悟で進言する臣下もいたが………すべて無駄に終わってしまった。


そして遂に現王の放った追跡者達が元侯爵夫婦を発見した。

元侯爵はなんと自ら商人と成って貿易の為に発行される旅券を手に入れようとしていた。厳しい審査基準があるにもかかわらず、彼の人物は旅券を手に入れるまであともう少しという段階にまで到達していた、。


その才覚に驚嘆を覚えるも、寸前で見つかってしまったことに憐れみを抱きつつ、これで漸く現王の暴走も収まると安堵してもいた。


しかし事態は予想外の展開に陥った。


元侯爵夫婦が逃げ出すのは想定内だが、まさか現王が元侯爵を罪人として指名手配するとは……あまりに酷い仕打ちに誰もが眉を顰めた。



そして数か月後、捕らえられた元侯爵を餌に夫人をおびき寄せようとする現王に怒りを覚えた……。


ユリウスはこれを機に、密かに元侯爵夫婦を国外追放のいう名目で逃がすことにした。元侯爵夫婦に同情したのもそうだが、流石に誰しも現王の身勝手っぷりに腹が立っているのだ。王城に勤める貴族の皆が賛成してくれた。



――――――玉座に座る現王と、その近くに捕らえられた際に痛めつけられ、傷だらけになった元侯爵……そしてユリウス達の目の前に、夫を助ける為に夫人が現れた。彼女のやせ細り、やつれた姿に年老いた官僚など目頭を抑えて涙を耐えていた……。



追い求めた夫人の姿を漸く目にした現王は―――――



『これは、余の求めた『可憐なる華姫』ではない! このようなみすぼらしく―――やせ細った『女』ではない! 余の『華姫』は麗しい小柄な少女である!! 無垢で純真な、妖精のような乙女だ!!!』



この言葉に、玉座の間にいたすべての人間が唖然とした。



そして思い出したのだ……。

現王は嫁いできた王妃をそれはそれは厚く寵愛した。それは、自分が生まれたばかりの我が子を殺そうとしたことが王妃にバレて冷たく接されてもそれは変わらなかった……。変わったのは、そう………十代だった王妃が二十代に入って間もなくだったことを。




現王(この男)は、少女性愛好者ロリコンだったのか―――――――――!!!!!



現王は変わり果てた『華姫』に怒り心頭になり元侯爵夫婦の公開処刑を行うとその場で勅命を下した。


それに慌てたのはユリウス達であった。

二人を国外追放という名目の解放を目論んでいたユリウス達からすれば現王の命令は聞きたくない命だった。


だが現王の命を受けて近衛騎士達が元侯爵夫婦を拘束。もはや二人を助け出せる人間はこの場にはいなかった………。

 

元侯爵夫婦の憎しみの籠もった眼差しを受けても現王は未だに、あれは『華姫』ではない! 余の『華姫』はどこだ!? と喚くばかり。


ユリウス達に出来る事はせめて、二人が処刑されるまでの間だけでも共に居させてやるこのとみ。


ユリウスは二人を貴人用の牢に収容した。

流石に処刑者を収容する地下牢に、二人を入れられなかった………。


せめて、王妃が居てくてくれれば良かったのだが、王妃は祖国と我が国の同盟を守る為に一時的に祖国に帰っていた。


ユリウスは二人を収容している貴人用の牢で二人に対面した。


そこでユリウスは二人に土下座。

宰相としての自身のいたらなさと王族としての現王を止められないことを詫びた。


…………二人は何も言わなかった。二人とて絶対王政がどういったものなのか、良く、解っていたから………。でもユリウスの土下座を止めもしなかった。どうしようもない怒りが二人の身の内を焦がしていたから。


しばらくして元侯爵は一言、出て行ってくださいと告げた。ユリウスは何も言えず、静かに牢を後にした。…………背後から元侯爵が妻に詫びる声と、夫人もまた夫に詫びる声を聞きながら………。




そして二人は民衆の目の前で処刑された。




二人が処刑される直前まで元侯爵の弟にして現男爵は何度も何度も二人の処刑撤回を求めたが、ユリウス達は叶えてやることが出来なかった………。


そして王妃が帰国し、ことのあらましを聞いて激怒。悔し涙を流してユリウス達を責め立てた。


王妃は何時の間にか同郷から嫁いで来た夫人に自身を重ねて見ていたらしい。もう王妃も限界に近かった。


それからさらに時間は経ち────現王の『華姫』を見つける為の出費と自らの贅沢、そして王太子の過度な浪費と合い余って国の国庫は尽きようとしていた。


もはや国としての体裁が保てなくなる直前に、我々は一つの大きな決断をした。今、諸外国一体を経済・交渉・武力で持って従国に下して驚くべき速さで巨大国家と化したフラワー国に、従順することと引き換えに国の保護と立て直しを求めるというものだ。


王妃もユリウス達の案に賛同し、現王には国としての体裁はそのままに出来るという事を説明して何とか従国になることの許可を得た。


そしてフラワー国の従国になって漸く復興の目星が付いた頃に、フラワー国からいずれ主国を背負う身となるマーガレット王女の留学が提案された。


マーガレット王女は治めるであろうそれぞれの従国を一年毎に留学しながら見定めているらしい。


否と言えるはず無く。ユリウス達はマーガレット王女を迎え入れた。


まさかノモ=カロオ王太子が留学してきたマーガレット王女を自らの婚約者だと勘違いする珍事が起きるとは予想だにしなかった。


ノモ=カロオ王太子は片思いしまくっている元侯爵の弟である現男爵の庶子の娘に恋い焦がれるあまり貴族社会では有り得ない暴挙を繰り返して彼の庶子を大いに困らせているという報告を王妃と共に受けて死にたくなった。


王妃は───



『あの子はアレに心底似たか………忌々しい。エドガーがまともなのがせめてもの救い。その点に関しては感謝するぞユリウス』



元侯爵夫婦を救えなかったユリウス達を恨んでいる王妃の言葉に、ユリウスは恭しく頭を下げた。王妃の言葉を内心肯定しながら。


学園にいる愛息子エドガーから送られてくる手紙に書かれている王太子と庶子令嬢の日常にめまいがする。エドガーも義憤を感じているのだろう。ところどころ筆圧の強い部分や遠まわしの愚痴や悪口、最近の手紙には本当に自分と王太子は双子なのかと問うてくる始末。


気持ちが分かってしまうだけにユリウスは返答に困ってしまう。手紙の締め括りが王妃ははとユリウスに心の底から感謝していると書かれるようになったのは何時の頃からだったのか…………。



だがそれも、もうすぐ終わる────。



王太子が起こしたこの度の一件は明らかにこちらに非がある。投獄されたマーガレット王女を救出しなくてはならない。



終わらせましょう、現王あによ。今までの事を、清算する時です。



決意も新たに、ユリウスは部下にマーガレット王女救出の命令を出しすも既にマーガレット王女の姿が無いと知って慌てふためくのは僅か十分後のことであった────────。















次回は一応、コメディに戻る予定になっております。

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― 新着の感想 ―
[一言] 前の二作品では余り感じなかったんですが、この作品三人称と一人称がコロコロ入り交じって読みづらいです。 きっちり視点変更させるか一人称か三人称を一貫させてもらえませんか? 何度も途中途中で三人…
[一言] 週間ランク2位おめでとうございます(* ̄∇ ̄*) 王のワガママに青筋がたち、王弟と王妃の苦労に労りの気持ちがわきました。 ワガママに振り回されるのは、いつだって周囲の人間ですよね。 是非…
[一言] エドガー君に王位継承権は残されているとして ユリウス(王弟)が第三位と言う事はエドガー君第二位? フラワー国がこの国を粛清するとして ユリウス氏とエドガー君はお咎めなしでは済まされないだろ…
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