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カスタディ・シティ  作者: ぎゅーにゅー
7/8

休日の過ごし方・後編

VR格闘ゲームの中での戦いです





タツがやって欲しいと言ってきたゲーム『ダンス・DE・ソード』というおかしな名前のゲームだった

しかし、中身は至って普通の格ゲー。しかも剣で戦う決闘システム

このゲームは私のために開発されたと言っても過言ではない!



「ということで早速挑戦してみるよ!タツ、お金」

1回1000円というゲーセンとしてはかなりの高金額だけど、やる価値は十分にある

一つは剣で戦うというところだ

剣を作ってる身としてはやはり、ゲームだとしてもどんな剣が使われているのか興味がある

一つはタツに頼まれたっていうところかな

この街に来てからほとんど一緒にいたからかな、なんとなく断れないんだよね…


そしてなにより!クリアすれば景品が手に入ることだね!!

なんでもこのゲームは100連勝すればどんな願いでも叶うという噂があるらしい

そんなものには興味はないが、40連勝の景品と90連勝の景品が凄く欲しい!

他はどうでもいいけど、これだけはなんとしても手に入れなきゃだね


1000円という割りにお札を入れれないというこのゲームのために両替に行ってたタツが戻り、ゲームを開始することになった


「おや、たしかキミはこの間の下手っぴじゃないか。しかもそこにいるってことは…今回のプレイヤーがキミのお師匠さんかい?あまりゲームは得意そうじゃないね」

「あ?てめぇはあの時の…。はっ!てめぇにはあいつの凄さがわからないんだな…可哀想な奴だな」

「へ、へぇ、キミがそこまで言うのなら見てってあげるよ。でも下手っぴのお師匠はどうせ下手っぴだと思うけど、せっかくだからその腕前この僕が見定めてあげるよ」


「あのさー、今から私がやるって人の後ろで騒ぐのはマナー違反じゃない?」

ゲーセンのマナーを言うと熱くなってた口論が一気に静まった


「それに、私の腕前を見定める?面白いね、君。なら私の剣技しっかり見ててよね!」

そういって画面にあるスタートボタンを押した




「と、とと…ここがVR世界かぁ、なになに?ここから武器を選べ?あぁこのパネルをタッチすれば出てくるんだね」


パネルに出てる武器は全部で10種

おなじみの西洋剣や日本刀、忍者が使うクナイとかレイピア

クセのある武器として直角定規のように途中で折れ曲がってる剣やショテル


「色々な武器があるけど、やっぱり私が選ぶのはコレだよね」


>よろしいですか?

「おっけー」と言いながらパネルのOKボタンを押した




1stバトル―――――――開始


いきなり目の前に文字が出たと思ったら戦闘が開始された

「敵は…君かな」

目の前に居たのは日本刀を携えた日本風の男だった


「なんだ、女子供ではないか…私に挑むなど10年早いわ!!」

私をただのザコと思ったのか直進し剣を振りかざしてきた

「へぇ、思考があるんだね…ゲームとは思えないよ―――でもね」

横に少しだけ避け、腰に刺さっている剣をただそのまま抜いた

「10年早いのは君の方だったね」


「バカな…この私がこのような小娘に負けるなど…ありえんのだ!!」

「やっぱり軽く斬ったくらいじゃダメージにならないよね」

でも、怒りに任せて大振りしてくるこんな敵じゃ私に傷一つ付けることはできないよ


「なぜ当たらんのだ!この!この!」

「そんな大振り当たるわけないでしょ?可哀想だしそろそろ終わらせてあげるね」

「何を…私は負けぬ!!」

「んーん、もう終わり。だって剣がなくなればもう戦えないでしょ?」

「何を言ってる。この通り私の手には………なに!?」


ピキピキ…とヒビが入っていき、やがて…キンッと金属が地面に落ちる音がした

「ば、ばかな…この私が負けるなど…」

「君の敗因は怒ったことだね。剣は迷いがあると斬れない。ただそれだけだよ」


1stバトル――――――――勝利

という文字が目の前に現れた



それからはレベルの低い相手と適当に戦いながら連勝数を徐々に延ばしていき


73thバトル―――――――開始


「今回は君かぁ…そろそろ楽しませて欲しいな」

「ほぅ、これまでは不完全燃焼だったとでも言いたそうだな…よろしい!ならばその伸びまくった天狗の鼻をこの俺が叩ききってくれるわ!!」

「あんたもあんたで私を舐め腐ってるの?なに、木刀(・・)って…」

「これが木刀に見えるのかね。ならばその身体で確かめてみるがいい!!」


これまで私と戦ってきた人はどいつもこいつも私を舐め腐ってる動きしかしてこなかった…けどこいつは違う

私を宿敵(ライバル)として認識してるかのように一部の油断もない


「ふーん…ここからがこのゲームの本気ってわけ…なら私も少しだけ本気を出してあげようかな」

「なにをごちゃごちゃと!そちらから来ないのなら俺からいかせて貰う!」


「私がいままでどういう風に戦ってきたと思う?支給された|すぐに折れそうな安物ナイフ(、、、、、、、、、、、、、、)で折れないように苦労しながら戦ってきたんだけどさ」


「それがどうした!俺たちに挑むために用意してやった武器に文句を言うのか貴様!!」

「別に文句を言いたいわけじゃないよ。ただ、こっちが不利だよねーって話」

「それを文句というのではないか!不満があるのなら自らの武器を持ち寄れば良いではないか!!それをしなかった貴様の落ち度だ!!」


「そう?じゃぁ私も自分の用意するね」

そういって手に持ったナイフで攻撃を受けると、ほとんど何の抵抗もなく砕け散った


「なにが用意するだ!貴様にそのようなことは出来まい!ハッハッハ!!これで貴様の負けだ!!!!」


「いやいや、君の負けだよ」

「は?」


最後の一撃と言わんばかりに木刀を大きく振り上げたが、そこで止まってしまった

「な、なぜだ?先程貴様の武器を破壊したではないか…」

「自分の武器を用意するって言ったでしょ?君の|お腹に刺さってるのが(、、、、、、、、、、)私の武器だよ」

「あ、ありえん…」



73thバトル――――――――――勝利



「あーあ、この手は最後まで使わないでいたかったんだけどな…まぁしょうがないか」

お次は誰かな~



それからも連勝を続け……ついに


100thバトル―――――――――開始


「さーて、最後のお相手は誰かな~」

「私だよと、言ってもわからないだろうがね」


なんか見覚えがあるような無いような………あ!!

「もしかして|ランク1位(、、、、、)のユルメィさん?」

「おや知ってたのか、それは意外だったな。と言っても外見を少し弄っただけだからわかるか」


まさかラスボスがランク1位の人だとは…そりゃクリアできないわ

「一応聞いておきたいんだけど、貴()の能力はここで使えるの?」

「いや、使えない。だからここでは身体能力のみで君と戦わないといけないんだ。お手柔らかに頼む」

「そっか…そうなんだ…」


たとえランク1位が相手でも能力が使えないなら私にも勝ち目はある

それでも3:7だろうけど、望みは十分!

「なら私は本気でいかせてもらうよ!友達との約束もあるからね!!」

「そうか、残念だ。ならば私も本気でやらせてもらおう!!!」





ついに100戦目に突入!

しかしラスボスはこの街の戦闘能力者ランキング1位

勝てるのか!?



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