第十話 そして、闇は静かに散った
俺はモルドスとの戦いで、見るからに絶体絶命の状況に追い込まれていた。
だがそのとき、体の奥から力が湧き上がるのを感じた。――間違いない。これが、ゴッドアイの力だ。
「貴様……まさか!」
モルドスが気づいた。俺の目が、光を宿したことに。
俺の視界には、相手の情報が次々と浮かび上がる。
モルドス レベル99
パワー:SS
スピード:C
ディフェンス:A
スタミナ:B
属性:闇
「お前のパワーは確かにすげーよ……」
俺は息を整えながら、剣を構え直した。
「見えるのか、俺のステータスが」
モルドスは冷静を取り戻し、闇のオーラをまとって構える。
「お互い様だろ」
俺は一撃必殺の構えに入った。
「貴様の力で俺に太刀打ちできると思うか!」
嘲笑うような声。だが、その目にはわずかな焦りが見えた。
確かに俺はレベル6。ステータスも平均B程度だ。
それでも――勝てる未来が見えた。
「一撃……必殺ッ!」
全身の力を込める。剣だけでなく、魂そのものを燃やすように。
刃が虹色に輝き、神々しいオーラが身体を包んだ。
「俺はお前に勝つ……!」
モルドスが吠える。「ふざけた真似を!」
闇の気配が渦を巻き、空気が震えた。
「属性のない貴様が、闇に勝てるはずがない!」
その声をかき消すように、俺は叫んだ。
「ははっ! いい顔じゃねぇか!」
恐怖よりも、興奮の方が勝っていた。
「調子に乗るなよ……雑魚の分際で!」
モルドスがアビスバーストを放つ。
黒い奔流が迫るが、今の俺はもう、正面から受けない。
剣を滑らせるように軌道をずらし、攻撃をいなした。
隙を突き、まず足を狙う。
「な、にッ!?」
モルドスの足がもたつき、体勢が崩れた。
その瞬間、もう片方の足へ、そして胴体へと刃を走らせた。
「うおおおおおおお!!」
雄叫びと共に、剣が闇を裂く。
モルドスは血を吐き、膝をついた。
「ゴッドアイ……これほどまでとは……!」
「モルドス、お前は本当に強かったよ」
「情けか? それとも優越感か……ゴッドアイの持ち主は、いつもそうだ!」
その叫びには、深い憎しみが滲んでいた。
「お前が過去にゴッドアイと何があったのかは知らない。でも俺は、この街に光を取り戻すために――お前を倒す!」
モルドスの瞳から、闇が静かに消えていった。
「……やはり、ゴッドアイには勝てぬか。俺は……」
どこか悲しげな表情だった。
「俺はゴッドアイを、貴様のように扱うことはできなかったのだ……」
「モルドス……」
モルドスはそのまま崩れ落ちた。
──次回、モルドスの過去に迫る
ご視聴ありがとうございます!今回はちょっと短め!




