◆ある吟遊詩人の独白
時折、散り行く花守人を愛しすぎ、守ろうとしすぎて堕ちてしまう<庭師>がいる。
そんな彼らが取る手段は<花>の<保存>だ。国の危機だというのにコレクターもいるから見つかれば罰則を受けるが高値で取引される。
愛がなくても金儲けのために<保存>する<庭師>はいるものだけど、君はどんな<庭師>になる?
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<保存>方法:愛された証。嫌がる<花>はほとんどない。
ただし、少女の姿から花の姿に戻ってしまう者もいることには留意。
・スケッチあるいは写真:一般的な<保存>方法。記録としても有用なので、必ず一度は使用される。
・ハーバリウム:ドライフラワーあるいはプリザーブドフラワーを専用のオイルで瓶詰めにする。
・押し花:乾燥させ圧縮する。<推し花>として人気がある。
・ドライフラワー:乾燥させる。色は褪せるが形は残り香りが続く。香りと記憶は直結する。
・プリザーブドフラワー:専用の薬剤で脱色し、染色する。香りはないが色が綺麗に保存される。
・ジャム:散った後の<花>は花弁に姿を変える。それを集めて砂糖と一緒に煮詰めてジャムにする。食べられる。
他にもあるかもしれないね。可憐な<花>を<保存>したいと願うのは人間ならではなんだろう。
彼女たちは受け入れる。それが愛だと受け取るからだ。
君の愛は、何に手を伸ばす?