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試練5


 南の荒野で試練の扉に向かう道中は思ったより思ったより敵が少なかった。


 その理由はやはりプレイヤーの多さによるものだろう。


 俺と同じ方向に向かうプレイヤーが多く敵を倒してしまうため敵が少ないようだ。


 これには張り切っていたフロムとネスも不満そうだ。


「敵はいませんねぇ」


「ポヨ…」


「他のプレイヤーが倒してしまってるようだな」


「残念です…」


「ポヨ…」


「まあ、早く試練の扉に行けそうじゃないか」


「そうですね…」


「ポヨ…」


 そうして試練の扉の所に着いた。


 試練の扉の所ではプレイヤーが沢山いた。


 そして様々なことをしていた。


「魔法使い募集中!二次職になってたらOK!」


「ポーションはどうだ〜!脱出札もあるぞ〜!」


「美味しい満腹度回復の串焼きはいらんか!」


「防具や武器の修繕を承ります!格安ですよ!」


「称号持ち盗賊はいないか〜!目標はボス宝箱だ!」


 いろんな声が聞こえてくる。


 俺がここに来た時と違ってプレイヤーが様々なことをしているようだ。


 試練の扉は俺がやった試練以外にもダンジョンなどがあった。


 それに挑戦するために集まってるようだ。


 応龍ぐらいの難易度だとクリアするのも大変そうだがそれでもダンジョンや試練の魅力は変わらないということだろう。


 前に試練を受けたときから時間も経っていて称号を獲得している人も増えたようだ。


 試練の扉に並んでいる列を見て俺も並ぶ。


 そうすると後ろに並んだプレイヤーから話しかけられた。


「そこの軍服の兄ちゃん!」


「うん?」


「兄ちゃんはどの試練に行くつもりなんだ?」


「…武の試練だな」


「そうなのか!武の試練は厳しいがためになると評判だからな!」


「というと?」


「ん?それを聞いてきたわけではないのか!武の試練はプレイヤーの戦い方の弱点を突くような強敵とか上位互換の強敵とかが現れるていう話だ!」


「…なるほど。それでためになるか」


「そういうことだな!」


「貴方は何の試練を?」


「知の試練だな!」


「へえ。知の試練ってどんなものなんだ?」


「知の試練はパズルや謎解き、現実世界の知識問題にこの世界の知識問題など様々だ!」


「そうなのか」


「ああ!答えは教えてくれないがなかなか面白い問題が多いぞ!」


 そうこう話していると俺の番になった。


 後ろのプレイヤーに礼を言う。


「なるほどありがとう」


「いやいや!こちらも良い暇つぶしになった!頑張れよ!」


「ああ」


 そう言うと俺は試練の扉を触り武の試練を選択して飛んだ。


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