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封魔3


 黒フードが倒れた。


 攻撃はきちんと当たった。


 だが一撃で倒せるとは思っていない。


 周りのスケルトンは動いてないがしっかりと警戒しつつ黒フードを見る。


 すると黒フードが起き上がってきた。


「くくっ。神聖魔法という予想外があったものの私に一撃を与えるとは見事です」


「降参か?」


「いえ。まだまだ戦いましょう」


「わかった」


 黒フードは俺の返事を聞くと杖を一振りした。


 すると黒フードが遠くへと移動する。


 まだ戦いは終わらなさそうだ。


 すぐに近づいていく。


 フリムには神聖魔法の準備をして貰う。


 そうして走っているとスケルトンが前に召喚された。


「《剛断》」


 すぐに倒すがやはりどんどん召喚される。


 封印術はフリムが試したみたいだが黒フードに効かなかったようだ。


 遠距離攻撃は届かない。


 スケルトンを一掃するにしても手数が足りない。


 こういうときは俺も魔法を使うために行動詠唱が欲しくなる。


 俺とフリムの二人なら神聖魔法も交互にすることでスケルトンはあいてにならなかったはずだ。


 使えるようになっている手札がこういう時に使えないと困るな。


 まあ、しょうがない。


 地道に行くしかないか。


「装備変更。《魔装・神聖》」


 特大剣をアシャの代わりに装備する。


 動きが大変になるがスケルトンの殲滅にはこちらの方が良い。


 《魔纏》を使っていれば《魔斬》を意識しなくとも黒フードの魔法を止めることもできるだろう。


 そうして特大剣を持って暴れ始めた。


「《剛嵐撃》!《強振》!《無双嵐武》!」


「《死弾》《死叫》《死滅》」


 スケルトンを蹴散らす。


 特大剣を振り回しどんどん周りの空間を空けていく。


 大きく振り回せばスケルトンに当たる。


 まだまだ沢山スケルトンはいるが黒フードがスケルトンを増やすよりも殲滅スピードは速い。


 黒フードの魔法も特大剣で斬れるものは斬って斬れないものは特大剣で防御する。


 フリムも神聖魔法でスケルトンを倒すより俺が特大剣を振り回したほうが速いと思ったのか俺の強化と回復をしてくれている。


 スケルトンを倒していくと少しづつだけど進めている。


 いつの間にか黒フードすらも見えないぐらいにスケルトンが現れていた。


 それを片っ端から倒す。


 フリムも神聖魔法で倒し始めた。


 だが先程よりスケルトンが多く現れるようになっている。


 何か変化がないかと考えると黒フードの魔法が止んでいた。


 黒フードは多分スケルトン召喚に力を入れ始めたのだろう。


 それに真っ向から挑む。


 そうしてスケルトンの大群を殲滅すると黒フードが杖を持ったまま疲れたような動きをしていた。


「まさか真っ向から殲滅されるとは思いませんでした…」


「俺もまさか殲滅できるとは思ってもなかった」


「勇者の職業も持っていたとは…」


「勇者の職業だからなんだ?」


「勇者の職業は私には天敵です。封印を解いた者がこれほどまでに私の天敵だったとは思わなかったです」


「なるほどな」


「盟約だから戦いましたが盟約でなければ逃げてました。封魔の人はいい人を選びましたね~」


「そこまでか。盟約ってなんだ?」


「はい。それを説明するには少し時間がいります…」


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