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修行3


「更にステータスの封印を解除しますよ!」


「はい!」


 フウマさんからの封印をさらに解除される。


 こうなるとステータスが高くなりすぎて戦うのが大変になる。


 だがフウマさんは攻撃をそのまましてくる。


「危ないですね!」


「この刀は絶対にダメージを与えられないから便利なんですよ!」


「痛いですがね!」


 そのまま刀で斬り合う。


 フウマさんは武技の隙を上手く活用している。


 それを真似て隙の少ない荒垣流との組み合わせを考えている。


 どうにかして組み合わせたいがどうにも武技を使ったあとの反動があって使いづらい。


 フウマさんはスキルでその隙を消してるし、そもそもその隙を消すためにある技を使っている。


 それは武技と武技を繋げる武連という技だ。


 あらゆる武技には溜めと硬直がある。


 武技のよって溜めと硬直の長さは様々だが基本的に威力や効果の高さと比例する。


 そんな溜めと硬直だがそれらを無視する方法がある。


 それが武連だ。


 武技を発動しその武技の硬直時間に新たに武技を発動することで次の武技の溜めと前の武技の硬直のどちらも無視する。


 そういう技だ。


 だがそんな技が簡単にできるわけがない。


 その技を使うにはある資格が必要だ。


 その資格が自動操作嫌悪の感情を持っているというものだ。


 溜めと硬直が武技に絶対ある以上、ゲームのシステムとして強制的に動きが止められる。


 その止められる動きを強く嫌悪するという今の時代には稀な感覚がいる。


 今の時代はゲームのアシストシステムが一般化していてどんなゲームでも動きを補助してくれるシステムがある。


 そんなシステムを嫌悪するという稀な感覚は武連をするとために必要なタイミングを確認できるという利点があり、この感覚が必要な資格だった。


 この感覚のお陰で武技の硬直の中で武技を繋げるタイミングがわかる。


 アシストシステムに違和感を感じるからこそ、武技を繋ぐタイミングがわかり繋げる事ができる。


 まだまだ上手くできていないがやってくうちに上手くなるだろう。


「《灰斬》」


「《剛断》《乱舞》」


 フウマさんの斬撃を《剛断》で突破するとすぐに武連をして《乱舞》に繋げる。


「《透徹》《流し龍》《冷氷》」


 フウマさんが《乱舞》を流れるように刀で弾いていくと反撃として《冷氷》を放ってきた。


「《魔斬》《灯狼》」


 《冷氷》を《魔斬》できるとすぐに《灯狼》で追撃を行う。


「《鳳鳴》」


「《魔纏》《閃光一閃》」


 フウマさんが牽制として放ってきた《鳳鳴》を《魔纏》をして《閃光一閃》で突破する。


「《返し刃》」


 フウマさんが《閃光一閃》を刀で防ぐと試合は終わった。


「うん。なかなか仕上がってきましたね」


「有効打を与えてないんですが…」


「師匠ですからね。体調が回復してきた以上、弟子に負けるわけないんですよ」


「確かに強いですね…」


「まあでもステータスに振り回されてる割には武連も扱えてきて良いんじゃないですかね」


「そうですか…」


「そういえばよくアシストに違和感がありましたね?他の異邦人はアシストに慣れきっていて武連が扱えそうなのはいなかったのですが」


「それは俺の初見殺しの技を習得したところがアシストがない場所だったので…。アシストがないのが普通だったのですよ」


 剣百のナイトメアモードではスキルが使えずに自分で動くしかなかったからな。


 ナイトメアモードは不評すぎてやってる人は少ないだろう。


 アシストシステムがあるのが今の流行だしな。


「なるほど。いいところで育ちましたね」


「ええ。本当にいいところでした」


「…さて、時間も時間ですし、修行は終わりますか」


「はい」


「あとはステータスに慣れて武連を扱えるようになれたらもっと強くなれます」


「はい!」


「いつでも修行しに来てください。メニアも喜びます」


「…メニアちゃんとはあんまり関わってないですから喜びますかね?」


「ふふ。恩人ですし大丈夫ですよ。次に来たときにでも遊んでやってください」


「フリムも楽しそうですし、そうします」


「ええ。ではこれで」


「はい。失礼します」


 そうして修行は終わった。


コメント︰ナイトメアモードがこんなところでいきるとはな

コメント︰アシストないのマジで無理なんだが?

コメント︰よくアシストに違和感があるからこその技か

コメント︰ナイトメアモードをクリアしたんだしこうなるのも当然なのかな


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