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解呪


 どうしようかな。


「まずはアイテムを使ってみるか」


 状態異常回復錠剤が本命で、次策で万能鍵(封印)。


 まずは状態異常回復錠剤を使う。


 味は林檎だ。


 これだけでも価値がある。


 …ステータスを確認したが使用不可は治らなかった。


コメント︰状態異常って書いてないもんな

コメント︰本命残してるからあんまり残念ではないな

コメント︰正直、アイテムで解除できるのが一番めんどくさい

コメント︰回収しにいく必要があるからな


 次は万能鍵(封印)。


「封印じゃない気もするができるならできるでいいしな」


 …うん、駄目だった。


コメント︰それはそう

コメント︰流石に封印は遠すぎる

コメント︰呪いと封印はだいぶ差がある

コメント︰じゃあ次だな


 さて、次は呪いといえば教会。


 教会に行くか。


***


 アルマのところによってアイテムを渡してきた。


 アルマなら役に立たせるだろう。


 そして教会についた。


「すいませーん!」


「はいはい。なんでしょうか?」


 神父さんが出迎えてくれる。


「少し聞きたいことがあって…」


「まずは中にどうぞ」


「はい」


 神父さんに教会の中に入れられて教会の奥にある部屋に行くことになった。


「…貴方はあの騒がしい方と一緒に居た方ですね?」


「あ、はい。その節は申し訳ございません」


 神父さんは部屋の椅子を俺に勧めるとお茶を出してくれた。


 そのまま話を振ってくる。


「いえ。ただ、教会はたくさんの方が来られるので気を使っていただけるとありがたいです」


「はい…。気をつけます」


 神父さんはそれに釘を刺したかったのか、それだけ言うとお茶を飲んだ。


「ところで貴方は教会に何かあるご様子でしたが?」


「あ、そうなんです。実は今、呪われていて、教会で呪いを解けないかなと」


「呪い…。ですか」


「はい」


 呪いについて神父さんに話すと神父さんは眉間にシワを寄せる。


「たしかに教会では呪いを解呪できます」


「本当ですか!?」


「…ええ。ですが解呪できない呪いもあります」


「そうなんですか?」


「はい。なので少し調べさせていただいても?」


「はい!お願いします」


 俺がそう返事をすると神父さんは俺を真っ直ぐに見てくる。


「貴方は二つの呪いにかかっていますね」


「たぶん。そうです」


 二つの呪いは多分、妖刀の呪いと使用不可の呪いのことだな。


 どちらも解呪してもらいたいが使用不可は最低でもお願いしたいなぁ。


「片方の呪いは自力で解呪することを推奨しますがもう片方は解呪できますね」


「ほんとですか!じゃあ、解呪をお願いします!」


 神父さんに説明されて解呪をお願いした。


 すると神父さんは難しい顔で答えた。


「解呪できると言ったのですが問題があります」


「そうなんですか…?問題とは?」


 神父さんに問題を聞くと答えてくれた。


 俺の解呪できる方の呪いはそこまで強い訳では無いが呪物を使った代償の呪いだから解呪が少し難しいらしい。


 解呪の難易度は高めだが神父さんはできるとのこと。


 問題は解呪するための素材がないこと。


 解呪の難易度が高いこともあって、素材がこの街にはないらしい。


 いや、あるにはあるが有事の際のものだから使えない。


 そして素材は王都で手に入る。


「すいませんが王都まで素材を取りに行ってもらうか、ここに届けてもらうのを待つ必要があります」


「そうなんですか…」


「王都に行く場合、素材を入手したあとに王都の教会で解呪することもできます」


「王都ですもんね。たしかにそうか」


「ですが王都の教会で解呪する場合、お金が多くかかるでしょう」


「なるほど」


「王都の教会でこの呪いを解呪できる者に頼む場合、高位聖職者である必要があるため依頼料が高くなります」


「まあ、慈善活動しても食っていけないですからね」


「なのでこの街で解呪することを勧めます」


「なるほどー」


「王都まで行く場合、時間がかかり、素材をここに届けてもらう場合、その分依頼料が高くなってしまいます。それでも王都で依頼するよりは依頼料は低いと思います」


「ふむふむ」


「どうなさいますか?」


「一旦、保留でお願いします!では!」


「あっ!待っ…!」


 俺は話をしていくほど目がギラギラしていった神父さんから逃げるため、話を切るとすぐに教会から出ていった。


 どんどん勢いに乗っていく神父さんは正直怖かった。


「逃げ切った…」


コメント︰だんだんと口調が早くなっていってたな

コメント︰守銭奴なのかな?

コメント︰まあ、金稼ぐのは大事だし…

コメント︰教会が金に汚いのは普通普通


「目の前でだんだん興奮していくの怖いよ普通に」


コメント︰目の前にいたら怖いか

コメント︰それにしたって逃げるとは

コメント︰解呪できないじゃん

コメント︰でどうする?


「最後の手段だ」


 そういうと俺はあるとこに向かった。


***


「そういうことですか」


「はい。そうなんです」


 フウマさんに解呪についての話をする


 メニアちゃんはフリムと遊んでいる。


 フリムを抱っこしながら魔法を見せてもらってるらしい。


「なら、ここに来たのは正解ですね」


 そうフウマさんが言うと懐から封印札を取り出す。


「その呪いはこの封印札で解呪できるでしょう。これには解呪の奇跡が封印されていますから」


「ありがとうござ…「ただし!」」


「解呪をして戦う準備が終わったら私のところに来てください」


「…わかりました」


 フウマさんにそう返事をすると封印札を受け取る。


 すぐに封印札を使うと使用不可になっていたスキルが使えるようになった。


 これで次に進める。


コメント︰妖刀持ってたのフウマさんだからここに来たのか

コメント︰で解決策を貰えたと

コメント︰何かクエストあるっぽい

コメント︰色々あるなやっぱり


 俺はフウマさんに挨拶するとメニアちゃんからフリムを受け取りそのまま出ていった。


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