表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/109

遺跡4


 次にする候補を出したわけだが改めて俺がしたいことを考える。


 まあ、今の俺のしたいことは応龍を倒すことだ。


 応龍は他のゲームでの話だが倒したことがある。


 それなのにここでは何も出来ずに負けた。


 応龍を師匠として応龍の技を会得したのにそれで調子に乗って強くなった応龍と戦って負けた。


 恥ずかしすぎて師匠と呼べないぐらいだ。


 だから目的は応龍を倒すこと。


 そのためにすべきことは?


 レベル上げとこの世界での戦い方の習熟だな。


 ならまずは目的にあったことをするべきだろう。


 まずは第一候補はレベル上げの出来る遺跡だな。


 遺跡は戦闘能力の強化も期待できて一番の候補になるだろう。


 二番目の候補はフウマさんとの特訓だ。


 他の選択肢と比べてレベル上げができなそうだ。


 その分、この世界での戦い方が身について荒垣流とは別の戦い方で応龍を倒すことができるかもしれない。


 三番目の候補は二番目の街だ。


 新しい街だけあっていろんなクエストや施設とかがあるだろう。


 最初の街と比べると色々変わってるはずだ。


 …まあ、決まっているか。


 行く場所は最初の候補である遺跡だな。


 レベル上げが出来るし、遺跡だと複数職業解放レベルはないとしても宝物があるものだろうしな。


 さて行くか。


コメント︰ぶっちゃけわかってた

コメント︰あの複数職業解放で味をしめてる

コメント︰なんか正当化しようとしてるけど宝の魅力に負けただけだろw

コメント︰宝見たい!


 …行くぞ!


***


 街から出るときアルマに持ってる素材を渡して遺跡まで来た。


 来る途中、多くのプレイヤーが南の荒野でマッドドールを倒していた。


 多分、遺跡目当てじゃないかな。


「頑張れよ」


 プレイヤーに聞こえないところで激励する。


コメント︰良きかな

コメント︰多分、配信の情報が広がったんだろうね

コメント︰頑張ってほしい

コメント︰魔斬ナイトだるいぞぉ


 みんなで遺跡でいいもの見つけような!


 他のプレイヤーを抜き去ってマッドドールを倒しながら遺跡に向かう。


 遺跡の着くとそのまま入って前に来た道に行こうとする。


 すると前の広場まではついたがその後の道が変わっていた。


 どうやらこの遺跡もダンジョンのようなものらしい。


 取り敢えずまた一番端の道を進む。


コメント︰まじか

コメント︰うわだるいな

コメント︰あの宝に気付いたの奇跡じゃん

コメント︰まじで運が良かったな


 違う道になってるってことはあのときの宝はあのときにしか取れなかった。


 コメントで気づいたやつがいてよかった。


コメント︰敵は変わらないんだな

コメント︰レベルが変動してるぐらいか

コメント︰特に隠しはなさそうだなー

コメント︰ただのダンジョンっぽい?


 剣人兵にあったら倒して、《看破》を使いながら道を歩く。


 変な壁を見逃さないために注意深く観察しているからなかなか前に進めない。


コメント︰つまらーん!

コメント︰ずっと壁見続ける配信ですか

コメント︰あるかもわからない隠し部屋とかを探すのめんどくさくない?

コメント︰うーん。なさそう


「…隠しが見つかったらラッキーで攻略を優先にする」


 あの宝が見つかったのは運がとても良かった気がしてきた。


コメント︰それがいい

コメント︰全く見当たらないしな

コメント︰数%もなさそう

コメント︰確かにこの段階で出るもんじゃない気もする


 《看破》や《罠感知》を使いつつさっきより探索を優先する。


 遺跡の構造は迷路のようなものだが今のところ行き止まりはない。


 剣人兵たちを倒して進んでいるが今のところ発見はないな。


コメント︰剣人兵、急所でもそこまで食らってないっぽいな

コメント︰急所突きでもそこまでだな

コメント︰技も使いまくるから全然だ

コメント︰MP使いまくっていいね


 剣人兵と戦うときに全てのバフとデバフをして急所に勇者技を当てると一撃で倒せるようになった。


 だがMPの使用速度も上がっていてどうにかして節約できないか考えている。


 今の段階だとMPの回復手段がないんだよな。


 使えるスキルが多くなってるのはいいがその分MPを使うようになってなかなか楽しい。


 今はどうにかしてバフのみで手早く倒せる方法を探っている。


 そうして試行錯誤をしながら進んでいくと行き止まりに着いた。


 行き止まりには宝箱がおいてあったが前に見た宝箱に比べると輝きが劣る。


コメント︰お!宝箱だ!

コメント︰うーんだいぶ下級の宝箱っぽい

コメント︰隠されてないしこんなもんか

コメント︰どんなのが入ってるんだろ?


 中身にそこまで期待せずに宝箱を開けようとすると《直感》が反応した。


「っ!」


 すぐに《直感》の反応した先を見ると禍々しい短剣を持って襲い掛かってくる剣人兵の姿をした敵がいた。


 攻撃を確認して避けようとするが間に合わない。


「来い!分身!《身代わりの術》」


 ならばと分身を割り込ませつつ《身代わりの術》を使う。


 少しでも分身で時間を稼げれば《身代わりの術》が間に合う。


 そうしてすぐ近くにいた分身が俺を庇い禍々しい短剣を受ける。


 その間に《身代わりの術》で禍々しい短剣を持った敵から逃げるとすぐに身代わりが壊された。


「《分身の術》。ん?」


 禍々しい短剣を持った敵以外にも剣人兵たちが現れたため少しでも手数が欲しい。


 すぐに分身を呼ぼうとするが反応がない。


 分身は呼び出したときからクールタイムが過ぎていくタイプだ。


 今、倒されてもすぐに復活できるはずだったのだが。


 少し考えて禍々しい短剣のことを考えて忍術の他のものも使おうとする。


「《遁術》!《属性術》!…無理か」


 どうやら忍術が使えなくなったらしい。


 すぐに原因であろう禍々しい短剣を持った敵のステータスを見る。


――――――――――――――――――――――

呪剣暗殺兵 LV30

状態︰呪い 属性︰呪

HP︰150000 MP︰2000000

呪われた剣を持った暗殺兵。

敵を殺し、殺せなくとも手傷を負わせ呪う。

――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――

《呪短剣》スキルデリート

品質︰A レアリティ︰唯一

スキル封印 スキル消去 技呪 呪穿 技呪斬 ???

――――――――――――――――――――――


 やばい事になった。


 どうにかしないとな…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ