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雑貨屋


 雑貨屋に入ると受付にお婆さんがいた。


 まずは雑貨屋でいくつか物を買ってからアルマをお婆さんに紹介したほうがいいと思って見て回る。


 アルマも俺と同じように雑貨屋の商品を見る。


 雑貨屋なだけあって色々ある。


――――――――――――――――――――――

初心者ポーション

品質C レアリティ︰一般

初心者のポーション。

レベル10までの初心者のHPを回復する。

HP20%回復

使用可能時間20日

――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――

HP回復ポーション

品質C レアリティ︰一般

HP回復ポーション。

HPを回復する効果を持っており気付けの効果もある。

HP40%回復

気付け

使用可能時間20日

――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――

MP回復ポーション

品質C レアリティ︰一般

MP回復ポーション。

MPを回復する効果を持っており精神安定の効果もある。

MP40%回復

精神安定

使用可能時間20日

――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――

HP回復飴

品質C レアリティ︰一般

HP回復飴。

HPを回復する効果を持っておりHPを徐々に回復する。

HP40%徐々に回復

使用可能時間20日

――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――

携帯調薬台

品質C レアリティ︰一般

携帯する調薬台。

宿でも広場でも使用許可を取れば設置可能。

調薬可能

――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――

調査棒

品質C レアリティ︰一般

調査棒。

罠や動物などを思い浮かべると棒が指し示す…かもしれない。

――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――

鋼つるはし

品質C レアリティ︰一般

鋼のつるはし。

鉱石を掘ることができる。

――――――――――――――――――――――


 他にも沢山あった。


 面白いと思うのもあったがお金がないのとあっても使わないから置いておく。


 取り敢えず採集道具と斧とツルハシは買う。


 あとポーションも買っておこう。


 数個しか買えないが万が一だからいい。


 これを買おう。


 アルマもなにか買ったらしい。


「ここ面白いねー!」


「雑貨屋なだけあって色々あるな」


「生産に使えるのも色々あったよー!」


「煙幕とか加工投石とかあったが使う機会がなぁ」


「じゃあ、買おうかー!」


 にこにこしながら俺達を見ていたおばあさんに買うものを持っていく。


 そのまま買うとお婆さんと話を始めた。


「ありがとうねぇ」


「こちらこそ良いものを買いました」


「ありがとうございました!」


「…ところでなにかこの婆に要件でもあるのかね?」


「…わかりますか?」


「ここに売ってるのは大通りで売られてるものばかりだからねぇ。ここに来るやつは世間知らずかこの婆に要件のある奴らぐらいさね。それにそこのお嬢さんがそわそわしてるからねぇ」


 そう言うとお婆さんは目線をアルマに向ける。


 俺もそちらを見るととてもそわそわしてた。


 仕切り直してお婆さんと話す。


「そうですか…。では単刀直入に言います。このアルマに貴女の調薬を教えていただけませんか?」


「私はしがない雑貨屋なんだがねぇ」


「お願いします!おばあさんの調薬の話を聞いて是非学びたいと思ったんです!」


 アルマが急に話に入ってお婆さんにお願いする。


 お婆さんはアルマをじっと見ると話しだした。


「ふーん…。…妥協点さね。よし、教えるのは任せな」


「ありがとうございます!」


 アルマに教えると言ってくれたお陰で肩の力が抜ける。


 アルマに続いて俺も感謝と謝罪をする。


「こちらからも失礼なことをしたのにありがとうございます」


「いいよ。そちらのお嬢さんは買ったばっかのその調薬道具は返品しな!その道具じゃ私の調薬はできないよ!」


「わかりました!」


 アルマが返品のために受付から離れるとお婆さんが俺を小声で呼んだ。


「お前さん、ちょっといいかい?」


 お婆さんはどうやら調薬を教えたくなかったらしい。


 そんな雰囲気を先程の会話で感じた。


 それを無理に頼んでしまったためなにか言われるのは仕方ない。


「改めて無理を…」


「称号の悪魔狩りとはどういうことだい?」


「はい?」


 お婆さんは称号が見えるらしい。


 それよりもなぜ悪魔のことをお婆さんが気にするのだろうか?


「どういうこととは?」


「はぁ…。察しが悪いねぇ。悪魔をどこで倒したのかと聞いているんだよ」


「南の荒野ですが…。何を気にしてるんですか?」


「何をって…。ああ、お前さん異邦人か」


「はい」


「異邦人ってことは知らないのかい…。悪魔は人類の敵であり悪魔が出るってことは世界にとって悪いことが起こるのさ」


「悪いこと?」


「街襲撃、魔物大量発生、暗殺とか色々とあるが最大で世界規模になることもあるんだよ」


「なるほど…。南の荒野で倒した悪魔は試練の扉を巨人にしたので倒して試練の扉を元に戻しました」


「ふむ…。試練の扉に触れたかい?」


「はい。触れると強制的に試練が始まりました」


「試練の扉は強制的に試練を与えるようなものじゃないのさ。やはり悪魔は細工をしていたようだのう…」


「なるほど…」


「私は時間があるからね。調査をしておくよ」


「わかりました」


「そろそろいいかね。お嬢さん、帰ってらっしゃい」


「あ、はい!やっぱり色々あって面白いですね!」


「それは良かったよ。じゃあ、そのまま調薬教えようかね」


「はい!」


「じゃあ、俺はここらへんで」


「またいらっしゃい」


「ありがとう!」


「さようなら〜」


 そうして雑貨屋をでた。


 色々と面白いことを聞けたが闘争本能の時間制限がきている。


 そろそろ昼の時間だし一旦ログアウトしてから狩りに行くか。


「ちょっと昼ご飯食べてくる」


コメント︰いってらー

コメント︰また俺達の存在感が薄かった…

コメント︰しょうがないよ。アラガキは話に集中するタイプだし

コメント︰おつー


 そうしてログアウトした。

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