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神々


「主神っていうのはねー」


 アルマが歩きながら解説してくれる。


「簡単に言うと信仰してる神だねー」


「信仰?」


「うん!」


 アルマが言うには神を信仰することで様々な恩恵が受けられるらしい。


 例えば戦の神だと戦闘時にステータスを上げるとか技の神だと生産時に成功率を上げるとか。


 まあ、毎日祈りをする必要はあるみたいだがないのとあるのとではだいぶ違うらしい。


 熱心に祈られてる神は七柱。


 戦いと火の神。


 癒しと水の神。


 技と風の神。


 豊穣と土の神。


 正義と光の神。


 安らぎと闇の神。


 契約と断罪の神。


 らしい。


 まだまだ沢山いるらしいけどよく名前が出るのはこの神々とのこと。


 神々にはしっかりとした名前があるがその名前は神に会い気に入られたら教えられるらしい。


 神に名前を教えられた人達は基本的に英雄とか偉人になっていて有名。


 神に誓ってその神の司ってることをすることで信仰してることになる。


 神々には序列があって序列が上のほうが力を持っていて神からの恩恵が上が基本とのこと。


 信仰の力が神々に集まると神々の序列が動いたりするらしい。


 たとえ一人しか信仰していない神だとしても名前が教えられるぐらい信仰していると恩恵が名前を知らない神々より上になるらしい。


 とはいえ序列が上の神の名前を知ったほうが恩恵は一番強くなるから最高を求めるならそっちの方が良い。


 名前を教えてもらえるのは信仰者が少ない神のほうが確率は高いから主神は人によるな。


 俺が選ぶとしたら戦いと火の神かな。


 主神は教会で選べるらしいけど今は追い出されたし一旦置いとくか。


「教えてくれてありがとう」


「いいよー!私は借りを作ってるからねー!」


「そういえば他の神を例えにあげてたけど七柱以外に見つけているのか?」


「うん!今は三柱見つけたよー!」


「どういった神がいたのか教えてもらっていいか?」


「いいよー!」


 そうしてアルマは説明を始めた。


 まずは隠蔽の神。


 この神は街を散歩していたら見つけたらしい。


 なにか変なのがあると気になった場所に向かっていくと空間が歪んで隠蔽の神に会ったとのこと。


 隠蔽の神はここで見つかるとは思ってなかったのかアルマを気に入った様子で加護をくれたらしい。


 信仰するとステータスに隠蔽効果をつけた上で隠れるのが上手くなり魔物に初撃を絶対に不意打ちにできるようになるという効果を得るとのこと。


 聞いた感じ普通に強力で驚いている。


 次に変態の神。


 変態神らしい。


 基本、ポージングして主張するんだとか。


 あとMで理想のSを求めて世界を周ってるらしい。


 アルマには理解できなかったようだ。


 信仰すると変身系スキルの獣化とか人化とかの効果が大きく上昇する。


 そっちはちゃんとした意味なのか…。


 最後に付与の神。


 この神は生産部屋にいつの間にかいてアドバイスと加護を与えて去っていったらしい。


 装備にスキルがついているのはこの神のおかげらしい。


 信仰すると装備への付与がアルマの使ったやつだったりエンチャントが強化されたりする。


 気まぐれなためそこまで信仰者はいない。


「たまに付与の神で基本的に技の神を信仰してるー!」


「なるほどな」


 そんな話をしながらおばあさんの雑貨屋に向かって歩いていると視界が歪んだ。


 正面に大きな影が現れた。


 大きな影が喋りだす。


『汝の戦う理由を答えよ』


 俺に向かって問いかけてくる。


 念の為アルマに確認しようとしたらアルマはいなかった。


 どうやら別の空間らしい。


 なら普通に答えても大丈夫。


「俺の可能性を探すため」


 俺はどれほどになれるのかその一点でゲームをしている。


『汝、狂い戦うことを望むか?』


「それが可能性を見つけるためのものなのなら」


 可能性を広げるには何もかも拒否する必要はない。


 どのような力でも人によって扱い方は変わりどうにでもなる。


『汝に狂戦の祝福を与える』


「ありがたい」


 祝福を俺にすると大きな影は消えた。


 街の喧騒が戻ってくる。


「…でねー!楽しみなんだー!」


「…そうか」


 俺が神らしき者と会話していたのに気づいてないようだ。


「んー?どうしたのー?」


「いや、なんでもない。そろそろ着くな」


「おー!」


 そうしておばあさんの雑貨屋についた。


「ここだな」


「うーん?やっぱりないなー」


「じゃあ、パーティーを組んでみるか」


「おー!」


「フラグが個人ではなくパーティー管理だったら楽だがどうだ?」


「…見えるよ!入れそう!」


「じゃあ行くか」


「うん!」


 そうして俺達は雑貨屋に入っていった。


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