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情報交換2


 ボスを倒そうと思ったが大事なことを忘れていた。


 応龍との戦いとか巨人との戦いでだいぶ時間が経っていてログアウト時間になっていたのだ。


 街に戻ってログアウトしえ次の日に倒そう。


「そういえばだいぶ時間が経っていたから今日は終わりだな」


コメント︰そういえばだいぶ時間を使ったな

コメント︰耐久戦のあとに不完全燃焼ってきつかったな

コメント︰そうかじゃあまた

コメント︰次も楽しみにしてる〜!


「また次もよろしくな!ふぅー。…落ち着いたら雑談でもしたいところだな」


 そう呟くが種族スキルのせいで戦いだらけになるのは確定している。


 それもそれで楽しいが買い物とかが急いでじゃないといけないのは少しつらいな。


 それじゃあログアウト。


***


「なにか言い訳はある?」


「いえ、ないです…」


「人にご飯を任せたうえで食べないで冷ますとは酷いお兄様だこと…」


「申し訳ないです…」


「次にそれがあったらEPO禁止だから」


「はい…」


「わかったらご飯!」


「はい!」


 妹に叱られる成人男性の図。


 こうなった理由を説明しよう。


 といっても簡単だが。


 昼ご飯当番は美優

   ↓

 ゲームを終わらした美優は昼ご飯を作る

   ↓

 昼ご飯を作って待ってても全然来ない兄

   ↓

 兄の部屋に行くとゲームをしてご飯を食べに来ない兄の姿が…

   ↓

 ゲーマーなためなにかクエストを受けていると思いしょうがないな〜と思って部屋から出ていく

   ↓

 終わるまではと思いご飯をおいて待っててもずっと来ない

   ↓

 夜になりずっと待っててもこなかった

   ↓

 心配になりもう一度確認に行くととぼけた顔でゲームを終わらせていた兄が「どうしたの?」

   ↓

 お怒りの美優

   ↓

 当然、兄が悪いので謝罪

   ↓

 今、現在


 完全に兄が悪いですねぇ。


 お詫びに明日はゲーム禁止で全部の家事と美優の買い物に付き合うことになりました。


 普通に申し訳なさすぎてもっとゲーム禁止期間をのばそうと思ったが美優から止められた。


「そこまではいいから」


「え、でも」


「私はお兄ちゃんとゲームの話をするのも同じゲームで遊ぶのの好きだから」


「…わかった」


「今度、EPOで一緒に遊ぼうね!」


「…そうだな!俺の強さを見せてやる!」


「楽しみにしてる!」


 こんな会話があった。


 そうして今日は過ぎていった。


***


「情報交換しようか」


「そうだな。こっちはなかなか面白いことになってるぞ」


「私はねぇ〜。二つ目の街に着きました!」


「おお〜!」


「一番にはなれなかったけど二番目だよ!すごくない!?」


「すごい!…で、二番目の街ってどこだ?」


「ワールドアナウンスあったけど聞いてないの!?東の街道だよ!」


「東は街道なのか…。あれ?北の平原を攻略してるって話じゃなかったっけ」


「ワールドアナウンスをオフにしてるの?北の平原も東の街道もボスは倒されてるよ」


「オフにはしてないはずだけどなぁ。そういえば二番目の街ってどんなのだ?」


「えっとね。図書館とかがあって鉱山もあるの。戦闘指南の広場とかもあるから二番目の街こそチュートリアルエリアっぽい」


「なるほどな」


「ギルドも細分化されて職業や種族によって入れる場所入れない場所が決まったり生産道具が高性能になったり最初の街に比べて大体上の街かな」


「ほんほん」


「二番目の街は王国の領地らしくてあと三つ街を進むと王都に着くんだってさ」


「そうなのか。それじゃあ最初の街も王国なのか?」


「いや、最初の街はどの国にも所属しない中立の街だってさ」


「へー。そんな場所なのか」


「それとね!教えてもらった通り住人の人と会話してたんだけど面白いクエストを受けたよ!」


「どんなの?」


「住人の護衛任務なんだけどさ!育成要素もあってね!一緒に魔物を倒すことでレベルを上げて育てられるんだ!」


「それ…護衛任務?」


「護衛対象が倒されなかったら護衛は成功なんだよ!それに長期間だからね!仲間が一人増えたみたいなものだね!」


「そうか…」


「それにダンジョンもあってね!次の街に行くのがダンジョンからってのもあったよ!」


「へぇ…!強そうな敵はいた?」


「うーんとね。ダンジョンは短いらしいし街の通り道だからあまり強くないと思う」


「そうか…」


「お兄ちゃんも何かあったんでしょ?教えて!」


「俺は悪魔とか言うのとか巨人とかと戦ったよ」


「へー…。え!?二番目の街も知らなかったよね!?最初の街にそんなのいたんだ!?」


「特に巨人は面倒くさかった」


「巨人とかだったらHPが多いとかかな?」


「そう。めっちゃHPが多くて倒すのが大変だった」


「もしかして昼ご飯に来なかったの巨人と戦ってたから?」


「多分、そうなんじゃないかな?」


「それじゃあ、しかたないか…」


「いや、それは俺が悪いのは変わらない。現実のほうが大事だからな」


「うん。わかった。それで他にもイベントあった?」


「あとは南の荒野で変な岩があるんだけど」


「変な岩?」


「長方形みたいな岩が縦にどんってあってね」


「長方形の岩が縦に…?」


「それを触ったら別ゲーのラスボスが出てきてね」


「うん…?コラボってやつかな?」


「それと戦ってたら強制退去させられた」


「どんだけ戦ってたの…?」


「わからない。色々試してみてたからね」


「それも原因か…」


「で、追い出されたあと変な岩を鑑定したら試練の扉ってでてきて称号が必要だけど称号があれば試練を与えられて褒美が貰えるらしい」


「称号かぁ…。私も二つ持ってるけどいけるかな?」


「試してみればいいんじゃないかな」


「うん!」


 そうして情報交換が終わった。


 今日はそのまま美優の買い物に付き合う。


 そうして帰ってきたら家事もあるから今日はEPOは無理そうだな。


 そうして時間は過ぎていった。


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