表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/109

試練


「《ライト》」


 黒い空間を照らすために《ライト》を使うが辺りは明るくならない。


 どうやら《ライト》が使えないようだ。


コメント︰は?どこ?

コメント︰また変なの見つけてる〜

コメント︰なんだここ?どういうイベントだ?

コメント︰次から次へと忙しいな


 周りを見て出口を見つけようとするがどうやら体も動かせないらしい。


 なにかのイベントかと身構えていると威厳のある声が聞こえた。


『汝に試練を与えよう』


コメント︰声が急に!?

コメント︰暗いところから声が聞こえる

コメント︰どういうことだ?

コメント︰また何か始まった…


「試練とはなんだ?」


『試練とは汝の枷を壊すものなり』


「枷?」


『汝にはいくつかの枷がついている。その枷を破壊し自分を鍛え上げよ』


「うーん?」


『試練を始める』


 威厳のある声がそう言うと急に体が動くようになった。


 そうして空間が作り変えられる。


 そこは見覚えのある場所だった。


「ここは?なぜ?」


《ここは汝の心象を写したものである》


「そういうことか」


《汝の枷を破壊せよ》


「はいはい。わかりましたよ!やればいいんでしょ!」


 そこは道場のような場所だった。


 そこにある精悍な男が現れた。


 刀を二つ腰に差し、弓を持っていた。


「やっぱりか」


 その男が口を開く。


「千威応龍。ここに見参」


「くっ!」


 俺が素早く封魔の剣を投げる。


 それを横に避けるとすぐに矢を放ってきた。


「いざ参る。《千威雷光》」


 矢は雷光となり一瞬で俺の体を貫く。


「!」


 声を発することもできずに俺はHPを全て失った。


***


「マジでヤバイ…」


コメント︰不意打ち応龍とかひどすぎ

コメント︰なんでいるの!?なんでいるの!?

コメント︰あっあっあっトラウマが!

コメント︰雷光ってなんだよ!なんで生身の人間が雷触ってんだよ!


「なんか俺の知ってる応龍より強いんだが?しかもここからでるには倒すしかないらしいし」


コメント︰応龍投げた剣しっかり避けたしな

コメント︰普通に投擲したときは避けないのに避けたうえで流れるように矢放ってきやがった

コメント︰こんなに絶望的なことある?

コメント︰応龍ってなんですか?


「知らんやつもいるのか。応龍ってのは剣百のラスボスにして裏ボスにして俺の師匠だ。簡単に言えば超絶強い他ゲームのラスボス」


コメント︰なんでそんなのが?

コメント︰んー?確か剣百の製作陣の何人かがこのゲームに貸出中じゃなかったっけ

コメント︰まじ?彼奴等入れるのか…

コメント︰なんか可能性の追求とか言ってた気がする


「まあ、そんなことはどうでもいい。今はここに応龍がいて普通に剣百時代より柔軟に動けそうなのがやばいって話だ」


コメント︰どうにかするにしてもどうする?

コメント︰まじでやばい

コメント︰なにかあるか?

コメント︰うーん。取り敢えず何回か挑む必要はありそう


「そうだな。剣百の時みたいに何回か戦う必要がありそうだ。にしても師匠と言ってたがまさか強化されて登場するとは」


コメント︰なぜ師匠?

コメント︰剣百で剣人闘法を使ってた本家本元が応龍だからね

コメント︰弓使ってたよな?

コメント︰応龍何でも使うからな…


「取り敢えず再戦するか」


***


 バフをできる限りすると再戦する。


 次は近づいてみよう。


「千威応龍。ここに見参」


「《瞬天》」


「いざ参る。《千威雷光》」


「《魔斬》《剛断》」


「《千威神成》」


 《瞬天》ですぐに近寄り《魔斬》で《千威雷光》を斬る。


 《千威雷光》が来る場所は矢の向いている方向だから読みやすい。


 だからこそ魔斬をおいていれば勝手になくなってくれる。


 《千威雷光》を対処して《剛断》を放つ。


 応龍は雷なって避けるとすぐに反撃してくる。


「《千威雷掌》」


「《パリ…ぐあっ!」


 その反撃に反応して《パリィ》をしようとすると《パリィ》ごとふっ飛ばされた。


 すぐに回復しようとする。


「《オーラヒ「《千威雷光》」がっ!?」


「《千威雷拍》」


「《流閃》」


「《千威雷閃》」


 回復を阻止されると応龍はすぐに近づいてくる。


 それに合わせて《流閃》を放つとその攻撃に合わせるように刀を振るってきた。


 その刀に俺の《流閃》が押し負けるとそのまま真っ二つにされた。


***


「反省会〜!」


コメント︰反応ができてないね

コメント︰力が足りない

コメント︰回復がまずだめ

コメント︰攻撃に隙がありすぎ


「おー。どんどん悪いところを上げてるな!それを直していこう」


コメント︰最初のときから振り返ってみよう

コメント︰雷光を魔斬で斬ったのは良かった

コメント︰雷光避けれないか?

コメント︰場所わかるんだろ?


「《千威雷光》は来る場所はわかるけど少しでもタイミングをミスったら修正されてそのまま撃たれる」


コメント︰取り敢えず雷光になれるのが第一だな

コメント︰基本、魔斬で斬ってできれば避けたい感じ

コメント︰次に攻撃は避けられたよな?

コメント︰避けられたってことはダメージがあるってことじゃないか?


「あの雷になって避けられたときなんか核が見えたからもしかしたら《魔斬》でいけるかも」


コメント︰オッケー一旦それやってみて

コメント︰あの避けられるのがなくなればやりやすくなるな

コメント︰次は攻撃をパリィしようとしてできなかったところ

コメント︰あれはどうする?


「あれは《パリィ》のタイミングがずれて喰い破られた。でも俺も歩法で避けるのが良さそうだ」


コメント︰うーん。合ってたように見えたけどな?

コメント︰まあ、それは人それぞれの感想だとして歩法で避けるか

コメント︰歩法のほうが慣れてそうだね

コメント︰次は回復か


「回復禁止!離れていても《千威雷光》で止められるし近くでやったら言わずもがな」


コメント︰回復ないからダメージ受けたらだめだな

コメント︰基本避ける感じで

コメント︰まずは行動をみようぜ

コメント︰剣百のときと何が違うのか見ないとな


「じゃあ、次に行くぞ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ