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生産職


「ついた〜」


コメント︰そこそこ時間かかったな

コメント︰スキルレベルもだいぶ上がったんじゃないか?

コメント︰初期スキルは上がりやすいっぽい

コメント︰レベル上げがしにくいのは次のやつってことか


「噴水に行くぞ」


「ポヨ?」


「防具作ってくれるやつがいるらしい」


「ポヨ!」


「フリムは装備できるのか…?」


コメント︰可愛いけど草

コメント︰装備できるのないんじゃないか?

コメント︰とてもワクワクしてるなフリムちゃん

コメント︰フリムちゃん!?ちょっ待って〜!準備する〜!


「準備できるのか…。頼んだぞ」


コメント︰すごいな

コメント︰フリムちゃんを悲しませないで

コメント︰すごい生産職だな

コメント︰そういえばどの生産スキルを持ってるんだろ?


「まあ、革細工師じゃないか?俺の持ってるのそれだし」


コメント︰確かに装備作る素材がそれか

コメント︰フリムちゃんの装備も準備できるんだよね?すごくない?

コメント︰有能な生産職だね

コメント︰横つながりもありそうだ


「うし。ついた。今どこにいる?」


 噴水に着いた。


 周りを見渡しながらコメントに聞く。


コメント︰どこだろ?

コメント︰待っててといってたけど

コメント︰もういるんかな

コメント︰後ろです!


「ん?」


 コメントに書かれていた通りに後ろを見ると少女がいた。


 少女といっても高校生ぐらいで笑顔で挨拶してきた。


「どうもー!創造技師のアルマクリウィです!アルマって呼んでね!」


「ああ。わかった」


コメント︰かわいい!

コメント︰美少女だ!

コメント︰ずるいわー

コメント︰こんな可愛い子に防具作ってもらえるの!?


「ここで受け渡しはしないほうがいいかな!ついてきて!」


「おう」


コメント︰作れるとはいえかわいい

コメント︰かわいいなあ

コメント︰かわいい顔に慣れてる感じがする

コメント︰もしかしたら同レベルの顔がリアルかも


 そうしてアルマについて行った。


***


 着いた場所は屋台が並ぶところだった。


「普段はここで装備を売ってるんだ!」


「なるほど」


「それで!フリムちゃんに!はいこれ!」


 そう言うとアルマは何かを手渡してきた。


「歓迎していいよー!」


「了解。ん?これは…」


――――――――――――――――――――――

紅き魔のバンダナ

品質︰B− レアリティ︰希少

紅き魔の糸を使い作られたバンダナ。

紅き魔は魔法を操る。

紅き魔の糸は紅き魔の力が宿っており魔の力を強化する

装備時︰INT 100 MID 100

魔力強化 魔法強化 魔物装備時能力強化

作成者︰アルマクリウィ

――――――――――――――――――――――


「強くね?」


コメント︰は?

コメント︰こんなのがもう作れるの!?

コメント︰装備スキルがやばすぎ

コメント︰これやば


「材料の調達方法は秘密ー!けどもう作れるとは思わないで!」


「これの対価どうする?金なんて持ってないぞ?」


「配信者に貢ぐのは視聴者の嗜みだけど…これは流石に駄目?」


 首を傾げてアルマは俺に聞いてくる。


 俺はすぐに答えた。


「駄目だね。対価を払うためにできることはやろう」


「うーん?そうだなー?…うん!それがいいかな!」


「決まったか?」


「うん!いまだと多分、貴方にしか出来ないこと!」


「了解。詳しく教えてくれ」


「えっとね!あのフウマさんを治した薬を調薬したおばあさんいるでしょ?その人を紹介してほしいの!」


「ん?別にいいが紹介してってことはアルマが行っても駄目だったのか?」


「うん!おばあさんの雑貨屋に行ったけど開いてなかったの!多分、個人個人でフラグ管理があるんじゃないかなって!」


「わかった。じゃあ、行くか?」


「いや、貴方の都合の良い日でいいよ!貴方の防具を作る時間も欲しいしね!」


「わかった。俺はいつでもいいから防具ができたときに紹介することにしよう」


「はーい!じゃあ、素材出して!」


「ああ、使わないから全部渡すことにする。素材をどうするのかはアルマが決めてくれ」


「うーん?そうだなー。グレイウルフの素材はあまりいい素材じゃないから何回かの依頼達成分は持ってって!」


「ああ、そういえばそんな物があったな」


「うん!ああいうのは上げておいたほうがいいよ!」


「わかった。じゃあ、貰っとく。防具作成の対価は出来てからでいいか?」


「うん!あ、でもグレイウルフリーダーの肉とか爪で足りるかも?」


「わかった。足りなかったら言ってくれ。アルマの能力だと余った素材で対価が足りるかわからん」


「わかった!じゃあ、できたらフレンドメッセージを送るからフレンド登録をしよ!」


「わかった」


「じゃあね!」


「ああ、バンダナをありがとう。次は防具ができたらってことで」


「うん!ばいばーい!」


「じゃあな」


「ポヨ!」


 そうして俺はアルマと別れる。


コメント︰推しに貢ぐ視聴者の鑑だったな

コメント︰まあ、対価は妥当だと思うぞ

コメント︰フラグ管理されてるやつだったか

コメント︰どおりで見つからないわけだ


 フリムはバンダナを気に入ったようでバンダナをずっと気にしている。


 どうやらアクセサリーらしく防御力はないようだ。


 まあ、アルマの能力がわかったし俺の防具も任せられる。


 そうして冒険者ギルドに向かった。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 誤字報告。 コメントの『打倒』は『妥当』だと思います。
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