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情報交換

 ログアウトしたあとはもう寝る時間だったので寝ることにした。


 俺は次の予定を考えながら眠りについた。


***


 起きたあと、朝食を作りにキッチンに行った。


 俺の親はどちらも滅多に家に帰ってこない。


 そのお陰で自由に出来るんだが。


 自分で家事をしなくちゃならない点はなかなかつらいな。


 美優のためにも色々先にやっといたから、俺も買い物に行かなくて済むのはいいな。


 そんなことを考えていると美優がご飯を食いにやってきた。


「お兄ちゃーん!ご飯ー!」


「出来てるよー」


「ありがとー!」


「うん。食べようか」


「はーい。いただきます」


「いただきます」


 ご飯を食べながら色々話す。


 話すことはEPOのことだが。


「今はね〜。レベリング中なの。私は昨日でLV8まで行ったんだ。休みなくやってる人はLV15ぐらいまで行ってるかもね」


「そうなのか。どこを攻略する流れなの?」


「北の草原かな。そこが一番レベルが低くて簡単だから。西の森を攻略しようっていう話もあったんだけど、どう頑張っても全然進めないから後回しにしたんだって。よく西の森のグレイウルフリーダーを倒せたよね。倒した人!」


「そうだな。グレイウルフが群れになって、多くいたから、走り抜けないと辿り着けなかったよ」


「…うん?…もしかしてお兄ちゃんが倒したの!?」


「そうだよ。そこそこ苦戦した。クエストが無かったら行かなかったし」


「よく、西の森を超えて行くことができたね。戦ってみたけど、すぐ奥に行くとグレイウルフが群れを作っていてそれが多すぎて全然無理だったんだけど」


「恵まれたステータスにスキル。そしてできる限り避けて最低限としか戦ってないからかな」


「そうなんだ…。そんな話をしたってことは種族か職業をランダムにしたってことでいいんだよね」


「ああ、俺が見た限りでは当たりを引いたと思う」


「良かったね!私も種族と職業をランダムにしたけど種族は普通だったんだ。職業はいいのだったけど」


「そうなの?良かったじゃん。あれ、絶対外れあるよね」


「お兄ちゃんは知らないの?ランダムでやって酷い種族を当ててゲームが進めれなくなった人も大勢居るんだよ。そんなことになったらリセットしてランダムなしで新しく始めれるらしいけど」


「そうなんだ。だったらランダムで当たりを引いた人は少なそうかな」


「そうだね。当たりを引いた人は少ないと思う。最前線っぽい場所でも数人しかいなかったし、出てきてないだけかもしれないけど」


「当たり…レアってしとくか。レア種族とかレア職業の人は西の森は無理って?」


「無理らしいね。私も出来ないし。どう頑張っても群れに押されて終わるんだ。お兄ちゃんはどう対処したの?」


「さっきも言ったように大体を避けて避けれないのは技で一気に倒した感じだな」


「そうなの?こっちは1体を倒すのにも苦戦して、その上、数が多いから無理だったんだよ。そのやり方ならレベルを上げるしかないか」


「凄いリアルスキルを持ってる人とかいないの?」


「ううん。持っていたとしてもステータスが低くて全然活かしきれないんだ」


「じゃあ、レベルを上げるのが最優先なんだね」


「そういうことになるね。そういえばお兄ちゃんはレベルどのくらいなの?」


「LV25だね」


「LV25!?そのレベルでボスを倒すことができたの?」


「ああ。いや?ボスを倒したのはLV15とかLV16とかだった気がする」


「そうなの!?どんだけ種族ステータスとかSTPとかが高いの…。もしかしなくても種族と職業どちらもレアだね…?」


「ああ、そうだよ。よくわかったね」


「これでわからないはずがないよ…。参考にならないなぁ」


「あっ、そうだ聞きたいことがあるんだ」


「なに?」


「ファンタジーの定番の冒険者ギルドってEPOにあるの?」


「行ってないの!?チュートリアルで言われなかった?」


「…言われてない」


「チュートリアルを担当した人は何してたんだろうね…。えっとね、冒険者ギルドってのは大体ファンタジーの冒険者ギルドで当たってるよ。ある場所はね、噴水があるじゃん、そこの近くだね。剣がばってん作ってる看板が付いてるからすぐわかるよ」


「なるほど、ありがとう」


「いえいえ、こちらこそ。結局、レベルを上げることが最優先なことがわかったからね」


「そっか、役に立ったなら良かった」


「うん!」


「…ああ、そうだ、教えておいたほうがいいかなと思うことが」


「なに?お兄ちゃん」


「えっとね。NPCからクエストを出されるのは知ってる?」


「え?知らない…。続けて?」


「クエストをクリアするとスキルが取得可能になったり強い装備が貰えたりするから交流はしっかりしたほうがいいよ」


「…なるほど。分かった!ありがとう!」


「いや、こちらも色々教えてもらったしね」


「私たちは同じ感じでここに来ているから一纏めにされるかもしれない。一応、注意喚起をしておくよ」


「そういえば、俺たちプレイヤーをNPCがなんて言ってるかわかる?」


「えっと、冒険者ギルドの受付の人が異邦人って言っていたよ」


「なるほど。だから一纏めにされるかもって言ったんだね」


「そういうこと。そろそろ行かないと。ご馳走さまでした!行ってくる」


「お粗末様でした。行ってらっしゃい…ご馳走さまでした」


 俺は美優を見送ったあと皿を洗って、ログインすることにした。


“流穿”

ゲーム『剣聖100連勝負』において五番目のボスが使う奥義。

流れるように穿つ技。

その技の性質上、溜めがあるため歩法で避けやすいが当たると大きくダメージを受ける。

難易度ノーマルにおいて第五の中ボスの“瞬転”を獲得してると回避しやすい。

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