キャラメイク
俺はEndlessly Possibility Online略してEPOを起動した。
すると仮想空間が真っ白な空間になり女性が現れた。
『Endlessly Possibility Onlineを起動してくださりありがとうございます。私はキャラメイク担当のエフルと言います。よろしくお願いします。まず初めに名前を決めてください』
そう言われると名前を入力する画面が出てきた。
それにいつも使っているアラガキと入力する。
「…認証確認。重複なし。名前はアラガキ様でよろしいでしょうか」
「はい。それで大丈夫です」
『続きまして容姿作成をしていただきます。要望に応じてこちらが調整するセミオートやランダムもありますよ。勿論、アラガキ様ご自身が全て作ることもできます。ですが性別は変えられないのでご注意ください』
性別はもちろん変えられない。
昔、別の性別でやっていたせいで健康に悪いようなことがあったとか。
例えば脳は別の性別のように動かしてるのに元の性別だから脳と体で別々になり脳の働きや体の働きが低下するなど、これも一例でしかなくこういったことがあり性別は変えれなくなったらしい。
「うーん、特にこだわりはないんだよな。あ、ただこれだけは絶対やらなきゃな。えっと髪は金髪で瞳は紅っと、髪も伸ばすか、…意外と楽しいねこれ。うーん、背はもう少しあったほうがいいか?筋肉はつきすぎない感じで細マッチョってやつかな?足はもう少し細めで顔を大きく腕もだな。老け顔もできるのか…流石にな。若めがいいわ。でこうしてシワはないようにいや、いかつい感じでもいいな。だが優しい感じでイケメンだなぁやっぱり、少しシワが寄るとすごい睨みつけてる感じになるな…。やめとくか。うーんそうするとこうなって肌は白め、え、白目の場所黒くできるの怖い、いやでもかっこいい。こんな感じにすると悪魔っぽいスキルが手に入りそう。……止めとくかやっぱり優しめで爽やかなイケメンでうんかっこいい。うんうん、こんな感じで。あーこれを元に調整することってできます?」
『はい、できますよ。なさいますか?』
「はい、お願いします。うんうん、もっとイケメンになったな。ちょっとした違和感が綺麗に無くなってる。これが一世を風靡しているVRMMOの実力か…。これで終わりでお願いします」
『はい、これで容姿作成は終了ですね。続いては種族です。説明していきますね』
「お願いします」
人間族
特に特徴のない種族。
ステータスは平たい。
得意分野はないが苦手分野もない。
投擲は人間種の武器とも言える。
種族特有のスキル以外のすべてのスキルが習得可能かもしれない。
スキル 器用貧乏 投擲 etc.
獣人族
力に秀でる種族。
ステータスは一部を除いてSTR続いてAGIが高い。
得意分野は近接攻撃。
生産、遠距離物理が苦手で魔法も獣人族の一部以外は苦手となる。
武術、武器術が得意。
なんの獣人かでステータスが変わる。
犬人 猫人 狐人 兎人 熊人 狸人 etc.
スキル 剣術 槍術 斧術 棍術 棒術 格闘術 etc.
森人族
知力に秀でる種族。
ステータスはINT続いてDEXが高い。
得意分野は魔法及び遠距離物理。
近接攻撃が苦手。
魔法、遠距離物理が得意。
生産の中でも調合、錬金が得意。
スキル 精霊魔法 火魔法 水魔法 弓 調合 錬金 etc.
鉱人族
体力に秀でる種族。
ステータスはVIT続いてDEXが高い。
得意分野は近接攻撃及び生産。
魔法及び遠距離物理が苦手。
盾や槌、斧、棍が得意。
生産は全体的に得意だが鍛冶が一番得意。
スキル 盾術 斧術 槌術 棍術 鍛冶 etc.
小人族
器用に秀でる種族。
ステータスはDEX続いてAGIが高い。
得意分野は生産及び遠距離物理。
近接攻撃及び魔法が苦手。
生産は全体的に得意だが裁縫及び木工が得意。
遠距離物理も得意。
スキル 裁縫 木工 料理 調合 錬金 弓術 etc.
ランダム
ランダム。
ごちゃ混ぜのため酷い種族の可能性も。
もしかしたら現状では到達できない域まで達するかもしれない。
「こんなの一択ではないですか?」
『ふふふ、わかりませんよ。酷いものありますからね。容姿が崩れる可能性も』
何って言ってないのにそう言ってる時点でなぁ。
そしてだから容姿作成したあとにこれがあるのか。
あとから直すのではなく崩れてもいいという覚悟のあるやつだけができると。
再作成はできないしね。
考えたやつ頭いいのでは?
いやこれやってる時点で頭おかしいか。
「なるほど」
『どうなさいますか?』
「うん、勿論ランダムでお願いします」
『承知しました。ランダムを開始いたします。………《武人族》に決定いたしました。容姿に反映いたします』
そう言うと容姿が変わった。
髪は金髪が銀になり、所々に黒が入ってる感じになった。
瞳は黒くなり、筋肉質になった。
そこまで変じゃないな。
運がいいな。
金髪ではなくなるのが惜しいが。
「…ところで《武人族》ってなんですか?」
『《武人族》とは人族の派生の種族であり戦いを好み、平穏を嫌う種族です。人族が魔境に適応するために派生した種族であり、そのあり方はモンスターに近く、国によっては排除対象にされるでしょう。戦闘に対する適性が高く戦闘に関することは高水準で行えます。その代わり生産活動は壊滅的であり魔法も適正があるとは言えないでしょう。この種族は種族特性で闘争本能というのがあり、この特性は戦闘をしない時間が長いほど精神がモンスターの精神に飲まれ暴走してしまいます。けれど高位の武人族ともなれば闘争本能すらも従え、己の力にすることもできるようです』
つまり、長所が多く、短所も多く、けれど戦闘してる限りいい種族ということか。
まとめると俺にとっては当たりの種族だな。
楽しそうだ。
「なるほど」
『続いては職業です。説明していきますね』
戦士
近接攻撃が得意な職業。
STRに続いてVITが高い。
盾士
盾の扱いが得意な職業。
VITに続いてSTRが高い。
盗賊
索敵、短剣が得意な職業。
AGIに続いてDEXが高い。
弓士
弓の扱いが得意な職業。
DEXに続いてAGIが高い。
魔法士
魔法攻撃が得意な職業。
INTに続いてMIDが高い。
神官
回復が得意な職業。
MIDに続いてINTが高い。
旅人
何でもできる職業。
LUKが高い。
鍛冶士
鉄を扱い生産する職業。
DEXとSTRが高い。
裁縫士
布や皮を扱い生産する職業。
DEXとVITが高い。
木工士
木を扱い生産する職業。
DEXとAGIが高い。
錬金士
色々なものを作成できる職業。
DEXとINTが高い。
調合士
草を扱い生産する職業。
DEXとMIDが高い。
調理士
食材を扱い生産する職業。
DEXとLUKが高い。
ランダム
ランダム。
ごちゃ混ぜのため酷い職業の可能性も。
もしかしたら現状では到達できない域まで達するかもしれない。
『これらの職業は基本職と言い、神殿などで転職できます。上位職業などもありますよ。どれになさいますか?』
「これは一択ですよ。《武人族》が当たったあとに普通に選ぶ人いますかね?」
『わかりませんよ。怖くなって普通に選ぶ可能性もありますから。どうします?』
「勿論、ランダムでお願いします!」
『承知しました。ランダムを開始いたします。………《武装魔手》に決定いたしました』
「えっ?《武装魔手》ですか?」
『《武装魔手》です』
「《武装魔手》なんてものがあるんですか?名前はかっこいいですけど」
『ありました。そして見事に当たりましたね』
いや、かっこいいな。
それに強そうだ。
「《武装魔手》ってどんな職業ですか?」
『《武装魔手》とは、様々な武器を装備して戦う戦士です。魔法の力も少し扱え武器に様々な効果をつけて戦います』
「《武人族》で《武装魔手》って戦うのにぴったりだ」
『どちらもなかなかいいものらしいですよ』
《武人族》で《武装魔手》か、相性は良さそうだ。
魔法は使えないが魔法の力を多少は使えるようになったことで対応力が上がりそうだな。
これはあいつに自慢できるんじゃないか?
いや、ランダムだからそこまでか?
「あ、そういえば職業って就いたら神殿で変えれるんですよね。これって変えれるんですか?変えたとしたらまた戻れるんですかね?」
『職業は変えれますがその職業の条件を満たさないと戻れないですね。すぐ変えたとしたら基本職しかない状態になりますね』
「なるほど」
変えないようにしよっと。
絶対強いよなこれ。
名前からして強いし《武装魔手》って。
ステータスはどうなってるんだろう?