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クエスト3


 広場に足を踏み入れると雰囲気が変わった。


 不穏な雰囲気が広場を漂う。


 すると突然、咆哮が響き渡った。


『ガアアアアアアアアアアアア!』


「くっ!」


 響き渡った咆哮は、俺の体を強制的に止めた。


 敵を鑑定する。


――――――――――――――――――――――

《西の森の主》グレイウルフリーダー LV30

状態︰平常 属性︰無

HP︰1182000 MP︰38400

グレイウルフが進化した姿。

グレイウルフの通常進化と言える魔物。

リーダーとして指揮と鼓舞を行える為、群れでの行動している時は危険な魔物であるとされる。

西の森の主として神の加護を受けている。

――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――

グレイウルフ LV25

HP︰30000 MP︰10000

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――――――――――――――――――――――

グレイウルフ LV25

HP︰30000 MP︰10000

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――――――――――――――――――――――

グレイウルフ LV25

HP︰30000 MP︰10000

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――――――――――――――――――――――

グレイウルフ LV25

HP︰30000 MP︰10000

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グレイウルフ LV25

HP︰30000 MP︰10000

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グレイウルフ LV25

HP︰30000 MP︰10000

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グレイウルフ LV25

HP︰30000 MP︰10000

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グレイウルフ LV25

HP︰30000 MP︰10000

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グレイウルフ LV25

HP︰30000 MP︰10000

――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――

グレイウルフ LV25

HP︰30000 MP︰10000

――――――――――――――――――――――


「ガルゥ!」


「「「「「ガルルゥ」」」」」


「「「「「「ガウ!」」」」」」


コメント︰は?

コメント︰これはおかしいでしょ

コメント︰流石にやばすぎ

コメント︰倒せるか?


 格が違う。


 明らかにHP量が違う。


 覇気もあって強そうだ。


 これがボスか…。


 取り巻きの量も凄い。


 その上、連携が道中の奴らと比べ物にならない。


 俺が咆哮で止まっている間に囲んで連携して殺そうとしてくる。


 そのうえで避けられたり逃げられたりしたように後ろで待機しているグレイウルフもいる。


 やばいなぁ。


 だが俺もここまで来たんだ。


 やってやる…!


「“剛断”、“瞬天”、《ライト》!」


 俺は、まず包囲網を抜けるため、剛断を放ちグレイウルフを分断する。


 その後すぐにSTRも使った高速移動を使い包囲網を抜けると後ろに控えていたグレイウルフの目にライトを当てる。


 これで一旦、窮地は抜けた。


「“瞬天”、“剛嵐撃”、ふんっ!《ヒール》!」


「ポヨ!ポヨ!」


「ガルルッ!」


 包囲網を抜け、すぐに“瞬天”を使い、集まっているグレイウルフの中心に行くと“剛嵐撃”という“剛断”を使った回転斬りを放つ。


 そして残ったグレイウルフを蹴り飛ばし、“瞬天”という無理な移動方法を短時間で使った代償であるHPを回復した。


 フリムも頭に乗りながら魔法を使い牽制してくれている。


 グレイウルフは半分以上が一気にいなくなったことで警戒しているようだ。


「“二連剛断”、《ライト》、“剛断”」


 “剛断”を使いグレイウルフを倒しているが今のところグレイウルフリーダーが動きがないからできることだ。


 取り巻きのグレイウルフは“剛断”で仕留めれるがグレイウルフリーダーのHPを見るに剛断ですぐには倒せないだろう。


 グレイウルフリーダーを見てみるとグレイウルフに指示は出しているが自分では動いていない。


 こちらを侮っているようだ。


 だがそれは好都合。


 俺も取り巻きのグレイウルフを相手にしながらグレイウルフリーダーを倒すのはきついと思っていた。


「“瞬天”、“剛断”」


「ガァッ!」


コメント︰いつの間にかあの瞬間移動に名前がついたな

コメント︰まあ、こっちも名前がついたほうがわかりやすいし

コメント︰わかるよ。なんでも名前つけたくなるよな

コメント︰いま、そんな話してる場合か!


 これでやっと取り巻きは倒せた。


 あとはグレイウルフリーダーだけだ。


 そうして睨みつけるとグレイウルフリーダーが動き出した。


「ガアアアッッ!」


「“重剛断”、ふんっ!“瞬天撃”」


「グルゥッッ!」


「さすがに効かないか」


 噛みついてきたのを真正面から“重剛断”で受け止めた。


 そして思いっきり跳ね返すと“瞬天”の勢いを使った“瞬天撃”を放つがそこまでダメージを与えられなかった。


 どうやらHP相応にVITもあるらしい。


「ガルッ!ガアアアアア!ガルッッ!」


「“剛断”、“流閃”、“破断”、《ヒール》」


 爪で攻撃、牙で噛みつく、尻尾の薙ぎ払い。


 グレイウルフリーダーはあらゆる体の部位で攻撃してくる。


 攻撃の威力は高く、こちらも技で相殺しているにも関わらずダメージを受けてしまう。


 こちらが攻撃を相殺している以上、相手にもダメージがあるが微々たるものだ。


 技でひっくり返せないステータスの差というゲームの仕様がこちらを苦しめる。


 ゲームである以上、攻略法はある。


 けれどそれは適正レベルというものに達していたらの話だ。


 どれほどの技術を持っていようがこれはステータス・スキル制のゲーム。


 技術でひっくり返せるのはステータスが少しの差であることが前提だ。


 …けれどダメージは通る。


 攻撃は相殺も避けることもできる。


 ならば倒せないことはない。


 それにまだ切り札もある。


 さて動きはわかった。


 次はこちらからだ。


「《武覇解禁》」


 《武覇解禁》を使うと効果が理解できた。


 これはまさに切り札にふさわしい。


 これなら間に合いそうだ。


「《覇気練武》、《魔装・覇気》、“覇断”、“覇閃”」


「ガルッ!?グルアァッ!」


 新たに使えるようになった《覇気練武》は敵を威圧し行動を抑制させ、攻撃に覇気を纏うことができるようになるスキルだ。


 これにより攻撃力が大幅に上がり攻撃範囲も広がった。


 そもそもの《武覇解禁》によってステータスとスキルの強化もされたことによりこちらから更に攻めていける。


「“覇剛断”、“瞬天撃・覇”」


「グルァッッ!!!」


 技に覇気を纏って攻撃していくとダメージを大きく与える。


 これによりグレイウルフリーダーの膨大なHPが減っていく。


 覇気によって行動を制限されているにもかかわらずグレイウルフリーダーはこちらに向かって吠える。


 リーダーとしての意地がそうさせるのだろうか。


「ガアァッッッ!!!」


 グレイウルフリーダーはこちらを見てさらに大きく吠える。


 目には闘志を宿し、こちらの攻撃を最後まで正面から受け止めようとしている。


 これに俺は答えるために真正面からいく。


「わかった。こちらもこれで最後だ。《武覇練気》、…“瞬天撃・覇突”!」


「グルアッ!」


 グレイウルフリーダーの突撃と俺の“瞬天撃・覇突”がぶつかった。


 俺の攻撃はグレイウルフリーダーを貫通した。


 グレイウルフリーダーは満足そうに倒れた。


“瞬天”

AGIだけの動きではなくSTRも使った移動術。

その無理な移動方法は体を傷つけHPを減少させる。

これはある技を模したものらしい。

これを扱うにはVRの体を自分の体のように思えることと高い身体操作能力が必要。

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