試練の報酬
「やってやった!」
コメント︰ナイス!
コメント︰88888888
コメント︰流石だぜー!
コメント︰攻防すごかった
「ギリギリだが勝てて良かった!」
コメント︰運もあったと思うが実力で勝てたな!
コメント︰第二形態での対応力すごい!
コメント︰結果的にダメージ受けてないのでは?
コメント︰部位破壊されると回復手段がないから斬られなくてよかったな!
「色々と幸運が重なったが大部分は俺の実力だな!」
そうして俺とコメントが応龍を倒した達成感に浸っていると最初に聞いた威厳のある声がした。
『見事なり』
その声は言葉を続ける。
『褒美として一つ枷を壊す』
その声と共に何かが壊れる音が響いた
『壊した枷は種族進化封印』
「種族進化封印?」
『汝は種族進化を枷によって封印されていた』
「なるほど」
『今回は褒美として複数あう枷の内の一つを破壊した。また試練を突破すれば枷を外そう』
「わかりました」
俺がそう返事をしたが声が返ってくることはなかった。
「…なかなかいい褒美だな?」
コメント︰種族進化か…!
コメント︰いいねぇ。もっと強くなるのか
コメント︰どんな種族になれるんだろうな?
コメント︰褒美としては嬉しいな
「種族進化が楽しみだ」
そうして話していると倒された時に行かされる部屋に戻ってきた。
そこに居たフリムちネスが近づいてくる。
「おめでとうございます」
「ポヨ!」
「ありがとう」
ネスは近づくと祝福の言葉をかけて、フリムは俺に体当たりをしてくる。
「フリムも嬉しそうですね」
「はは。フリムのお陰で勝てたぞ」
「ポヨ!」
体当たりしてくるフリムを捕まえて頭の上に乗せると部屋を見渡す。
すると前はなかったものがあった。
「これはなんだ?」
「うん?いつの間にかあったようですね」
「ポヨ?」
それは本のようなものだった。
ネスやフリムに聞くかよくわからないらしい。
俺がその本に近づき拾うと本は粒子になって俺に吸い込まれた。
するとアナウンスが聞こえた。
『《千威応龍流武術》を獲得しました』
「…なるほど」
よくわからないがなるほどと言っておく。
詳細を見る前にこの部屋から出ることにした。
「じゃあ帰ろうか」
「そうですね」
「ポヨ!」
帰る手段はわからない。
だが試練の扉を小さくしたような岩がある。
あれに触れば帰れるんじゃないかな。
その岩を触ると無事に試練の扉から出ることができた。