試練11
初見殺しの不意打ちを応龍に当ててから応龍は攻撃しながらも警戒を絶えずにしていた。
「《千威瞬刀》」
「《刀流し》《斬刀穿》!」
「《千威仙歩》」
隙を見て俺が攻撃をしようにも警戒されているからすぐに対応されてしまう。
俺も応龍の攻撃に対応することはできているがこのままの状態が続くとは思えない。
どうにかして攻撃を当てたい…。
「《先歩》《流閃》!」
「《千威影雷》」
「っ!?」
色々と打開策を考えながら攻撃をしていると応龍が目の前から消えた。
探すために辺りを見回すと直感と危険感知が強く反応した。
「…《千威雷閃》」
「!?っ《ロングステップ》!」
応龍が俺の背後から首にむかって攻撃してくる。
それを緊急回避の《ロングステップ》で避ける。
その後に攻撃が来た位置を見ると応龍が立っていた。
辺りを見回したときには影も形もなかった。
どうにかして対策をしないと直感と危険感知に頼ることになる。
それでも良いが出来るなら俺自身が対策できたほうが万全だろう。
そうやって考えている間にも応龍の攻撃は止まらない。
「《千威鳴神》」
「《真刀化》《異装統一》《大剣硬化》」
「《千威剛断》」
「《仙歩》」
雷を纏った斬撃を防御しつつ攻撃を当てる手段を考える。
応龍の攻撃は苛烈で避けたり防御したりをしてたまに反撃をするぐらいしかできていない。
こちらから攻撃をしにいくと応龍の攻撃と噛み合って俺だけがダメージを受けることになりかねない。
どうにかして隙を見出し攻撃を当てる。
それが目標だ。
応龍は打たれ弱いから渾身の一撃を当てれればだいぶ変わってくるはずだ。
渾身の一撃を当てるにはやはり耐えるしかないか。
まだまだ戦いは続く。